2009年12月01日(火)
米住宅市場、2010年半ばにほとんどの地域で持続的な改善見通し
[金融・経済]
全米不動産協会(NAR)のチーフエコノミストは1日、2010年半ばあたりにほとんどの地域で持続的な住宅市場改善と価格上昇するのを見通していると発表した。NARの月次市場報告で示したものである。一戸建てとコンドミニアムをあわせた中古住宅販売は2009年に前年比4.8%増の514万8000戸、2010年にはさらに570万6000戸に増えると見通す。
議会が住宅購入に対する税金控除プログラムを拡充したことを評価し、将来の販売に寄与する見方も示唆した。ただ、販売契約が成立するには数ヶ月間要することを指摘。このため、中古住宅販売は目先落ちる可能性があるとした。また、雇用の低迷が依然として最大の懸念であるといい、市場回復ペースを鈍らせるかもしれないという。
NARは新築一戸建て販売に関すると2009年に前年比18.7%減の39万4000戸と推定する。しかし、2010年には56万1000戸に大幅増加を見込む。住宅着工にしても、2009年には一年前を38.9%下回って55万3000戸、しかし、2010年には74万6000戸にアップと予想した。
住宅価格(中央値)の予想は中古で2009年に前年から12.8%下がって17万2700ドル、2010年には17万8900ドルに上昇と見通す。新築では2009年が一年前を8.6%下回る21万2200ドル、2010年には上昇して22万5000ドルの予想。
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