2009年12月15日(火)
ABARE、2009/10年度世界砂糖生産見通し下方修正
[砂糖]
豪農業資源経済局(ABARE)は15日に発表した四半期ごとの商品レポートで、2009/10年度(10-9月)の世界砂糖生産見通しを一段と引き下げた。最新予測は前年比6.5%増の1億6300万トン。9月に見越していた1億6600万トンを下回る。また、2008/09年度の生産推定は1億 5500万トンから1億5300万トンに修正した。
ABAREは価格上昇で生産意欲が高まったとの見方を示し、東欧以外の主要生産国のほとんどが前年比プラスになるとしている。それでも、国別に下方修正もあり、最大のブラジルは4500万トンから4120万トンに引き下げた。前年度より12.0%増の見方である。降雨による影響を指摘。ただ、 2010/11年度の砂糖きび収穫は14%増加を見込む。
一方、インドの生産見通しも1800万トンから1730万トンにさらなる下方修正である。モンスーンの降水量が例年より23%少なかったのを理由にした。
2009/10 年度世界消費見通しは1億6520万トンから1億6620万トンに上方修正した。ただ、2008/09年度の推定も1億6290万トンから1億6430万トンに引き上げたため、前年からは1.2%増と9月時点での予測を下回る伸びになる。世界期末在庫見通しは5750万トンとした。前回報告での6190万トンから引き下げた。しかも、2008/09年度分を6180万トンから6070万トンに下方修正したため、2009/10年度には5.3%縮小する見通しだ。。
自国の2009/10年度供給については、生産予測を460万3000トンから451万9000トンに引き下げた。一年前より 2.5%減の見方である。輸出は9月時点での見越していた332万1000トンから324万9000トンに下方修正。ただ、2008/09年度の推定も 15万トン引き下げて324万4000トンに改定したことから、2003/10年度の前年比は前回報告で2.2%減だったのから0.2%増になる見通し。
Posted by 直