2009年12月23日(水)
11月個人消費支出は前月比0.47%増、予想は下回る
[経済指標]
米商務省によると、11月の個人所得は前月比0.41%増加した。5ヶ月連続プラスであり、また11月はこの間で最も高い伸び。ただ、市場予想に比べると小幅増である。
給与が0.28%増え、前月の0.09%(修正値)を大きく上回るプラス幅だった。年金などは0.14%アップで、これも伸びペースがやや加速。資産収入は 0.38%増えた。また、7-10月のデータ修正に伴い、資産収入は前月報告時に13ヶ月ぶりのプラス転換だったのから7月から11月まで5ヶ月連続アップになる。利子が0.15%、2ヶ月連続増えた。配当収入は0.87%のプラス。10月分が速報の0.15%減少から0.90%増加に改定されたことから、7月より5ヶ月続けてアップとなった。
可処分所得が0.49%増加した。7月から連続して増えている。
個人消費支出は0.47%、2ヶ月連続アップとなった。ただし、前月より伸び悩み、市場予想も下回っている。耐久財が1.15%増え、非耐久財は1.47%増加。サービスは0.04%アップになった。
貯蓄率は4.72%となり、10月の4.66%(修正値)より高い。
物価指標となる個人消費支出物価指数(PCE Index)は前月比0.25%上昇した。前月の伸び率が速報の0.26%から0.25%に改定で、11月はペースも落ち着いた格好になる。エネルギーと食品を除いたPCEコアは0.01%上昇で、ほぼ横ばいだ。前年比較では、全体指数が1.50%上がり、コアは1.37%高い。12ヶ月連続して当局の許容レンジ上限2%を下回っており、また11月は前月を下回る伸び率でもある。
Posted by 直