2010年02月18日(木)
2月フィラデルフィア連銀指数17.6、予想上回る
[経済指標]
フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した2月の企業景況感指数は17.6となった。前月の15.2から上昇し、市場予想も上回った。
新規受注が22.7だった。前月の3.2から大幅アップで、2004年9月以降最高になる。出荷は前月の11.0から19.7に上昇し、これは2007年1月以来の高水準だ。雇用は7.4となった。前月の6.1を上回り、2007年10月以来の高水準。在庫は3.2となり、2007年10月から今年1月まで続いたマイナス圏での推移にブレーキがかかった。反面、受注残がマイナス7.5と3ヶ月ぶりにゼロを割り込んでいる。
生産コストを示す支払い指数が32.4となった。前月の33.2に比べて低い。販売価格を示す受取り指数は前月より1ポイント上がって3.7で、2008年9月以来の高水準になる。
向こう6ヶ月の見通しを表す指数は35.8だった。前月の43.3を下回り、2009年4月以来の低水準だ。新規受注が44.6から41.3にダウン。受注残は14.1で、前月の17.4より低い。雇用も僅かに下がって13.8。しかし、出荷は51.0と2009年6月以降最高だった。在庫が10.2から 15.4に上昇。2004年2月以来、ちょうど6年ぶりの高水準になる。設備投資は前月の16.8に対して2月が26.0。2007年3月以来の高水準だ。
支払い価格の見通し指数が1月の47.0から51.2に上がった。受取り見通し指数は26.4で、前月より11ポイント高い。両指数とも2008年7月以来の高水準である。
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失業保険申請件数は前週から3.1万件増加、予想も上回る
[経済指標]
米労働省が発表した2月13日までの週の失業保険新規申請件数は前週比3万1000件増の47万3000件となり、市場予想を上回った。前週に2009年 7月11日までの週以来の大幅減少したのからプラス転換である。なお、前週の申請件数は速報の44万件から44万2000件に上方修正された。
雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は13日時点で46万7500件だった。前週の46万9000件(修正値)から2週連続の減少。
2月6日時点の失業保険継続受給件数は456万3000件となった。前週分が速報の453万8000件からか456万3000件に上方修正。継続需給のデータは新規申請件数より一週間遅れとなる。
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2010年02月17日(水)
1月鉱工業生産指数は前月比0.93%上昇、予想上回る
[経済指標]
米連邦準備理事会(FRB)が発表した1月の鉱工業生産指数は前月比0.93%上昇した。2009年12月の指数伸び率が0.66%だったことから1月にはペースが速まった格好になる。市場予想も上回った。なお、12月の指数は速報の0.64%から改定である。
1 月の製造業生産指数が1.04%上がった。12月に僅かにも低下したのから改善。耐久財が1.42%、非耐久財は0.69%それぞれ上昇に転じた。ただ、耐久財だと産業別にはまちまちである。伸びが目立ったのは自動車及び部品で5%近く伸び、木製品、家電、コンピューターも高い。非耐久財なら大勢が前月から伸び、このうちアパレル、飲食品・たばこ、紙がとりわけ大きく上がった。
鉱業は0.71%上がった。12月は0.15%低下で、速報の0.18%上昇から改定。1月に前月比プラスに転じた格好になる。公益は0.67%と前月に続いてアップ。電力が2ヶ月連続で上昇も、天然ガスはマイナス転落だった。
設備稼働率は72.61%となった。2008年12月以来の高水準を更新。市場予想とほぼ一致した。
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1月住宅着工件数は前月比2.78%増、予想も上回る
[経済指標]
米商務省によると、1月の新規住宅着工件数は年率換算で59万1000戸だった。前月比2.78%増加し、昨年7月以来の高水準。市場予想も上回った。なお、12月の着工件数が速報の55万7000戸から57万5000戸に改定となり、11月分は従来推定より1000戸少ない57万9000に下方修正である。
市場別では中西部以外揃って前月比プラスとなった。北東部で10.00%と最も高い伸びとなり、着工件数は6万6000戸と4ヶ月ぶりの高水準だ。西部は8.93%増の12万2000戸であり、昨年8月以降初めて12万戸台に乗せた。南部は0.97%アップ。31万2000戸に増え、これは2008年11月以降最高だ。中西部が3.19%、2ヶ月連続ダウン。この結果、9万1000戸で昨年5月以来の低水準となった。前年比較すると北東部の73.68%増をはじめ、中西部や南部も増加。しかし、西部だけが11.59%減少だった。全体で21.11%増加。住宅タイプ別にみると、一戸建てが前月比1.47%、5世帯以上の集合住宅は17.65%それぞれ増加。前年比だと一戸建てが35.57%のプラスとなり、反面、5世帯以上の集合住宅着工は15.25%落ちた。
先行指標となる建築許可件数は前月比4.90%減少し、3ヶ月ぶりのマイナス転落となった。それでも62万1000戸と市場予想より多い許可件数である。
中西部で20.18%落ち込み、昨年5月以降最低となる9万1000戸だった。北東部では17.78%ダウン。昨年7月以来の前月割れとなる。南部で 1.25%減少。西部では8.53%増え、14万戸と2008年11月以来の高水準だった。前年比は4市場揃って増加し、全体で16.95%アップになる。北東部と西部は2割を超える伸びだった。住宅タイプ別の建築許可は、一戸建てが前月比0.40%増となるも、集合住宅になると2-4 世帯は横ばい、5世帯以上が26.15%減った。前年比は一戸建てが48.25%増だが、集合住宅は2-4世帯と5世帯ともにダウン。
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