2010年02月18日(木)
IMF、近い将来に191.3トンの保有金売却を計画
[メタル]
国際通貨基金(IMF)は18日、近い将来に保有金191.3トンの売却を計画していることを発表した。金額ベースで最高69億ドルになるという。ただ、市場の混乱を避けるために売却は段階的に行うという。
IMFは昨年11月に財政再建の一環として保有金のやく8分の1に当たる403.3トン売却を決定。これまでにインドとモーリシャス、スリランカがあわせて202トンを購入している。
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2009/10年度世界砂糖需給、940万トンの供給不足見通し・ISO
[砂糖]
国際砂糖機関(ISO)は18日、2009/10年度の世界砂糖生産が需要を940万トン下回るとみていることを発表した。2年連続の供給不足見通しになるが、ギャップは前年度の1170万トンより縮小の見方である。また、2010/11年度には供給過剰に転じる可能性があると指摘。現時点での天候シナリオに基づくと需給バランスが安定し、約100万トンと小幅にも供給が需要を上回ることも考えられるという。
ISO の2009/10年度世界生産見通しが 1億5720万トンで、これは前年比3.1%増加の見方である。需要の伸び率は生産より低い1.5%とみるが、それでも1億6660万トンに増える見方で、これは生産以上。供給不足に伴い2009/10年度の期末在庫は5310万トンと、前年度の6040万トンから縮小する見通しとなった。
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2月フィラデルフィア連銀指数17.6、予想上回る
[経済指標]
フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した2月の企業景況感指数は17.6となった。前月の15.2から上昇し、市場予想も上回った。
新規受注が22.7だった。前月の3.2から大幅アップで、2004年9月以降最高になる。出荷は前月の11.0から19.7に上昇し、これは2007年1月以来の高水準だ。雇用は7.4となった。前月の6.1を上回り、2007年10月以来の高水準。在庫は3.2となり、2007年10月から今年1月まで続いたマイナス圏での推移にブレーキがかかった。反面、受注残がマイナス7.5と3ヶ月ぶりにゼロを割り込んでいる。
生産コストを示す支払い指数が32.4となった。前月の33.2に比べて低い。販売価格を示す受取り指数は前月より1ポイント上がって3.7で、2008年9月以来の高水準になる。
向こう6ヶ月の見通しを表す指数は35.8だった。前月の43.3を下回り、2009年4月以来の低水準だ。新規受注が44.6から41.3にダウン。受注残は14.1で、前月の17.4より低い。雇用も僅かに下がって13.8。しかし、出荷は51.0と2009年6月以降最高だった。在庫が10.2から 15.4に上昇。2004年2月以来、ちょうど6年ぶりの高水準になる。設備投資は前月の16.8に対して2月が26.0。2007年3月以来の高水準だ。
支払い価格の見通し指数が1月の47.0から51.2に上がった。受取り見通し指数は26.4で、前月より11ポイント高い。両指数とも2008年7月以来の高水準である。
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2010年米コーン作付見通し、100万エーカー引き上げ
[穀物・大豆]
米農務省(USDA)のチーフエコノミストは18日の年次フォーラムで、 2010年のコーン作付が8900万エーカーになるとの見通しを示した。今月初めに発表した予測よ8800万エーカーを上回る見方だ。生産は前年よりやや多い132億ブッシェルと予想。これも当初見越していた129億6000万ブッシェルから上方修正した格好になる。
エタノールの生産は引き続き伸び、このため、2010年のエタノール向けコーン消費は前年より20ブッシェル増えて45億ブッシェルと見通す。これは当初見越していた44億ブッシュエルからの引き上げにもなる。コーン輸出は5%増加と予想。世界の家畜生産回復見通しが背景にあるとした。
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失業保険申請件数は前週から3.1万件増加、予想も上回る
[経済指標]
米労働省が発表した2月13日までの週の失業保険新規申請件数は前週比3万1000件増の47万3000件となり、市場予想を上回った。前週に2009年 7月11日までの週以来の大幅減少したのからプラス転換である。なお、前週の申請件数は速報の44万件から44万2000件に上方修正された。
雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は13日時点で46万7500件だった。前週の46万9000件(修正値)から2週連続の減少。
2月6日時点の失業保険継続受給件数は456万3000件となった。前週分が速報の453万8000件からか456万3000件に上方修正。継続需給のデータは新規申請件数より一週間遅れとなる。
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2010年02月17日(水)
FRB、向こう3年間の米経済見通し僅かな修正
[金融・経済]
米連邦準備理事会(FRB)は17日、向こう3年間の米経済見通しを発表した。これは、FRB理事および地区連銀総裁が 1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で提出した見通しをまとめたもので、2010年の成長率予想レンジは2.8-3.5%。最低予測は昨年11月時点で見越していたレンジ下限2.5%から引き上げとなり、最高予測は据え置きである。2011年は従来予想レンジの3.4-4.5%を維持した。 2012年は3.5-4.8%から3.5-4.5%に改定。
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フィラデルフィア連銀総裁、FRBバランスシート縮小支持示す発言
[要人発言]
フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は17日の講演で、米連邦準備理事会(FRB)のバランスシート縮小に支持を示す発言をした。金融危機が起きる前の状態に戻すには時間を要するが、景気回復に力強さが伴い次第実施するのが望ましいとコメント。住宅ローン担保証券など売却し、財務省証券(Tビル)や短期物国債に比重を高めたバランスシートにすることを提案した。
総裁はこのほか、金融機関救済でのFRBの対策に批判的な発言もした。現在、FRBへの非難があるのも無理はないとし、また金融政策方針の決定において政治的な要素があるなどともコメント。FRBによる緊急融資の権限は撤廃あるいは制限するべきだとも述べた。
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2009年世界金需要、前年比11%減・WGC
[メタル]
ワールドゴールドカウンシル(WGC)は17日、2009年の世界金需要は前年比11%減の3385.8トンになったと発表した。10-12月期だけで一年前を24%下回る819.7トン。しかし、金額ベースだと2009年の需要は1055億8000万ドルと2008年の 1058億7000万ドルより小幅ダウンにとどまり、これは金価格の7年連続上昇が背景にあるという。10-12月期だけなら5%上がって289億 8000万ドルだった。
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インド連邦政府による砂糖輸入ない・農相
[砂糖]
インドのパワール農相は17日、同孤高が2年連続の砂糖供給不足に面していることを認識しながらも、連邦政府による砂糖輸入はないと述べた。ただ、国営商社による買い付けは継続の見通しである。
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1月鉱工業生産指数は前月比0.93%上昇、予想上回る
[経済指標]
米連邦準備理事会(FRB)が発表した1月の鉱工業生産指数は前月比0.93%上昇した。2009年12月の指数伸び率が0.66%だったことから1月にはペースが速まった格好になる。市場予想も上回った。なお、12月の指数は速報の0.64%から改定である。
1 月の製造業生産指数が1.04%上がった。12月に僅かにも低下したのから改善。耐久財が1.42%、非耐久財は0.69%それぞれ上昇に転じた。ただ、耐久財だと産業別にはまちまちである。伸びが目立ったのは自動車及び部品で5%近く伸び、木製品、家電、コンピューターも高い。非耐久財なら大勢が前月から伸び、このうちアパレル、飲食品・たばこ、紙がとりわけ大きく上がった。
鉱業は0.71%上がった。12月は0.15%低下で、速報の0.18%上昇から改定。1月に前月比プラスに転じた格好になる。公益は0.67%と前月に続いてアップ。電力が2ヶ月連続で上昇も、天然ガスはマイナス転落だった。
設備稼働率は72.61%となった。2008年12月以来の高水準を更新。市場予想とほぼ一致した。
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1月住宅着工件数は前月比2.78%増、予想も上回る
[経済指標]
米商務省によると、1月の新規住宅着工件数は年率換算で59万1000戸だった。前月比2.78%増加し、昨年7月以来の高水準。市場予想も上回った。なお、12月の着工件数が速報の55万7000戸から57万5000戸に改定となり、11月分は従来推定より1000戸少ない57万9000に下方修正である。
市場別では中西部以外揃って前月比プラスとなった。北東部で10.00%と最も高い伸びとなり、着工件数は6万6000戸と4ヶ月ぶりの高水準だ。西部は8.93%増の12万2000戸であり、昨年8月以降初めて12万戸台に乗せた。南部は0.97%アップ。31万2000戸に増え、これは2008年11月以降最高だ。中西部が3.19%、2ヶ月連続ダウン。この結果、9万1000戸で昨年5月以来の低水準となった。前年比較すると北東部の73.68%増をはじめ、中西部や南部も増加。しかし、西部だけが11.59%減少だった。全体で21.11%増加。住宅タイプ別にみると、一戸建てが前月比1.47%、5世帯以上の集合住宅は17.65%それぞれ増加。前年比だと一戸建てが35.57%のプラスとなり、反面、5世帯以上の集合住宅着工は15.25%落ちた。
先行指標となる建築許可件数は前月比4.90%減少し、3ヶ月ぶりのマイナス転落となった。それでも62万1000戸と市場予想より多い許可件数である。
中西部で20.18%落ち込み、昨年5月以降最低となる9万1000戸だった。北東部では17.78%ダウン。昨年7月以来の前月割れとなる。南部で 1.25%減少。西部では8.53%増え、14万戸と2008年11月以来の高水準だった。前年比は4市場揃って増加し、全体で16.95%アップになる。北東部と西部は2割を超える伸びだった。住宅タイプ別の建築許可は、一戸建てが前月比0.40%増となるも、集合住宅になると2-4 世帯は横ばい、5世帯以上が26.15%減った。前年比は一戸建てが48.25%増だが、集合住宅は2-4世帯と5世帯ともにダウン。
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2009/10年度のインド小麦生産、過去最高更新の可能性・農相
[穀物・大豆]
インドのパワール農相は17日、2009/10年度の国内小麦生産が2008/09年度に記録した過去最高を更新する可能性があるとの見方を示した。モンスーンに伴う降雨が遅れたこと北部の主要生産地における1月の気温低下が寄与して作柄は極めて良好とコメントしている。農相はまた3月に収穫が始まり次第、価格は下がると見通す。
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