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2010年02月17日(水)

FRB、向こう3年間の米経済見通し僅かな修正
 [金融・経済]

米連邦準備理事会(FRB)は17日、向こう3年間の米経済見通しを発表した。これは、FRB理事および地区連銀総裁が 1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で提出した見通しをまとめたもので、2010年の成長率予想レンジは2.8-3.5%。最低予測は昨年11月時点で見越していたレンジ下限2.5%から引き上げとなり、最高予測は据え置きである。2011年は従来予想レンジの3.4-4.5%を維持した。 2012年は3.5-4.8%から3.5-4.5%に改定。

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フィラデルフィア連銀総裁、FRBバランスシート縮小支持示す発言
 [要人発言]

フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は17日の講演で、米連邦準備理事会(FRB)のバランスシート縮小に支持を示す発言をした。金融危機が起きる前の状態に戻すには時間を要するが、景気回復に力強さが伴い次第実施するのが望ましいとコメント。住宅ローン担保証券など売却し、財務省証券(Tビル)や短期物国債に比重を高めたバランスシートにすることを提案した。

総裁はこのほか、金融機関救済でのFRBの対策に批判的な発言もした。現在、FRBへの非難があるのも無理はないとし、また金融政策方針の決定において政治的な要素があるなどともコメント。FRBによる緊急融資の権限は撤廃あるいは制限するべきだとも述べた。

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2009年世界金需要、前年比11%減・WGC
 [メタル]

ワールドゴールドカウンシル(WGC)は17日、2009年の世界金需要は前年比11%減の3385.8トンになったと発表した。10-12月期だけで一年前を24%下回る819.7トン。しかし、金額ベースだと2009年の需要は1055億8000万ドルと2008年の 1058億7000万ドルより小幅ダウンにとどまり、これは金価格の7年連続上昇が背景にあるという。10-12月期だけなら5%上がって289億 8000万ドルだった。

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インド連邦政府による砂糖輸入ない・農相
 [砂糖]

インドのパワール農相は17日、同孤高が2年連続の砂糖供給不足に面していることを認識しながらも、連邦政府による砂糖輸入はないと述べた。ただ、国営商社による買い付けは継続の見通しである。

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1月鉱工業生産指数は前月比0.93%上昇、予想上回る
 [経済指標]

米連邦準備理事会(FRB)が発表した1月の鉱工業生産指数は前月比0.93%上昇した。2009年12月の指数伸び率が0.66%だったことから1月にはペースが速まった格好になる。市場予想も上回った。なお、12月の指数は速報の0.64%から改定である。

1 月の製造業生産指数が1.04%上がった。12月に僅かにも低下したのから改善。耐久財が1.42%、非耐久財は0.69%それぞれ上昇に転じた。ただ、耐久財だと産業別にはまちまちである。伸びが目立ったのは自動車及び部品で5%近く伸び、木製品、家電、コンピューターも高い。非耐久財なら大勢が前月から伸び、このうちアパレル、飲食品・たばこ、紙がとりわけ大きく上がった。

鉱業は0.71%上がった。12月は0.15%低下で、速報の0.18%上昇から改定。1月に前月比プラスに転じた格好になる。公益は0.67%と前月に続いてアップ。電力が2ヶ月連続で上昇も、天然ガスはマイナス転落だった。

設備稼働率は72.61%となった。2008年12月以来の高水準を更新。市場予想とほぼ一致した。

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1月住宅着工件数は前月比2.78%増、予想も上回る
 [経済指標]

米商務省によると、1月の新規住宅着工件数は年率換算で59万1000戸だった。前月比2.78%増加し、昨年7月以来の高水準。市場予想も上回った。なお、12月の着工件数が速報の55万7000戸から57万5000戸に改定となり、11月分は従来推定より1000戸少ない57万9000に下方修正である。

市場別では中西部以外揃って前月比プラスとなった。北東部で10.00%と最も高い伸びとなり、着工件数は6万6000戸と4ヶ月ぶりの高水準だ。西部は8.93%増の12万2000戸であり、昨年8月以降初めて12万戸台に乗せた。南部は0.97%アップ。31万2000戸に増え、これは2008年11月以降最高だ。中西部が3.19%、2ヶ月連続ダウン。この結果、9万1000戸で昨年5月以来の低水準となった。前年比較すると北東部の73.68%増をはじめ、中西部や南部も増加。しかし、西部だけが11.59%減少だった。全体で21.11%増加。住宅タイプ別にみると、一戸建てが前月比1.47%、5世帯以上の集合住宅は17.65%それぞれ増加。前年比だと一戸建てが35.57%のプラスとなり、反面、5世帯以上の集合住宅着工は15.25%落ちた。

先行指標となる建築許可件数は前月比4.90%減少し、3ヶ月ぶりのマイナス転落となった。それでも62万1000戸と市場予想より多い許可件数である。

中西部で20.18%落ち込み、昨年5月以降最低となる9万1000戸だった。北東部では17.78%ダウン。昨年7月以来の前月割れとなる。南部で 1.25%減少。西部では8.53%増え、14万戸と2008年11月以来の高水準だった。前年比は4市場揃って増加し、全体で16.95%アップになる。北東部と西部は2割を超える伸びだった。住宅タイプ別の建築許可は、一戸建てが前月比0.40%増となるも、集合住宅になると2-4 世帯は横ばい、5世帯以上が26.15%減った。前年比は一戸建てが48.25%増だが、集合住宅は2-4世帯と5世帯ともにダウン。

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2009/10年度のインド小麦生産、過去最高更新の可能性・農相
 [穀物・大豆]

インドのパワール農相は17日、2009/10年度の国内小麦生産が2008/09年度に記録した過去最高を更新する可能性があるとの見方を示した。モンスーンに伴う降雨が遅れたこと北部の主要生産地における1月の気温低下が寄与して作柄は極めて良好とコメントしている。農相はまた3月に収穫が始まり次第、価格は下がると見通す。

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2010年02月16日(火)

2009/10年度世界砂糖市場、生産が需要1480万トン下回る見通し
 [砂糖]

国際商社ザルニコフは16日、2009/10年度の世界砂糖市場において生産が需要を1480万トン下回る見通しを発表した。前年度のギャップ1580万トンからは縮小をみながらも、従来見越していた1350万トンよりギャップが広がる見方。インドの生産不振を理由にしている。

2年連続の供給不足により、30万トン以上の世界在庫が取り崩しになり、それでも2010年の消費削減が余儀なくされる可能性も指摘した。2009/10年度の生産は1億5280万トンで、前年度の1億5020万トンより増加とみる。

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2月住宅市場指数(HMI)は17に上昇
 [経済指標]

全米住宅建設業協会(NAHB)が発表した2月の住宅市場指数(HMI)は17となった。前月から2ポイント上昇し、昨年9月以来のプラス転換。指数は3ヶ月ぶりの高水準である。前年同月の9も上回った。

一戸建て住宅販売の現状を示す指数は2ポイント上がって17となった。前年の7と比べても高い。見通し指数は27。前月比1ポイント、前年同月比較で12ポイントそれぞれ上昇。いずれの指数もHMI同様に3ヶ月ぶりの高水準である。見込み客の活況度を表す指数が前月と同じ12だった。前年同月より1ポイントアップ。

NAHBの会長は、低金利や住宅価格に値ごろ感があること、また多くの市場が落ち着き始め、さらに税金控除プログラムなど住宅購入に引き続き適した環境であることを指摘し、建設業者もやや楽観的になってきたと分析した。協会チーフエコノミストは税金控除などの効果を挙げるとともに、労働市場の回復にも触れる。それでも、差し押さえがなお多いことや、建設計画を進めるにあたっての資金調達難などで住宅市場の伸びが制限されるともいう。

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2月ニューヨーク連銀指数24.91、予想上回る
 [経済指標]

ニューヨーク連邦準備銀行が発表した2月の製造業景況感指数は24.91となった。1月の15.92から上昇して、昨年10月以来の高水準。市場予想も上回った。

雇用が前月の4.00に対し、2月は5.56と昨年8月以来の高水準だ。在庫がゼロ。2008年9月から続いたマイナス圏での推移が一服した格好になる。受注残は2.67から2.78に上昇し、これは2007年10月以降最高を更新した。一方、新規受注が一ヶ月前に 20.48だったのから8.78に落ち込んだ。出荷も前月の21.07を下回る15.14。納期はマイナス6.94と昨年8月以来の低水準となった。

生産コストを示す支払い指数が前月の32.00より若干低い31.94だった。反面、販売価格を表す受取り指数は2.67から4.17にアップ。これは2008年11月以来の高水準を更新だ。

6ヶ月先の期待指数は52.78となった。前月に56.00だったのから低下。しかし、活動別ではまちまちである。下がったのが設備投資で、前月の33.33 から27.78にダウン。テクノロジーだけでも投資は前月の13.33に対して2月は12.50。受注残は前月の半分以下になる11.11で、これは昨年 10月以来の低水準だ。反面、新規受注と出荷はいずれも前月より高い55.56。受注が2006年2月以来、出荷は2006年1月以来の高水準だ。雇用は 27.78と3ヶ月ぶりの高水準。在庫は5.33から12.50に上がり、2008年2月以降最高となった。

物価見通しに関すると、支払いが50.00と前月の54.67より低い。受取りは前月の20.00からやや上がって20.83。

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ABARE、2009/10年度小麦生産推定一段と引き下げ
 [穀物・大豆]

豪資源経済局(ABARE)は四半期ごとのクロップレポートで、 2009/10年度小麦生産推定を引き下た。最新予測は前年比3.43%増の2165万6000トン。従来見越していた2199万3000トンからの改定であり、昨年6月に発表した初回予測2196万9000トンも下回る。作付は1378万8000ヘクタールで据え置き。これは前年から4.84%増の見方である。イールドは1.60トンから1.57トンに下方修正し、この結果、一年前の1.59トンから低下の見方にシフトした。

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