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2010年02月17日(水)

2009年世界金需要、前年比11%減・WGC
  [メタル]

ワールドゴールドカウンシル(WGC)は17日、2009年の世界金需要は前年比11%減の3385.8トンになったと発表した。10-12月期だけで一年前を24%下回る819.7トン。しかし、金額ベースだと2009年の需要は1055億8000万ドルと2008年の 1058億7000万ドルより小幅ダウンにとどまり、これは金価格の7年連続上昇が背景にあるという。10-12月期だけなら5%上がって289億 8000万ドルだった。

2009年のタイプ別需要では、投資が7%伸びて1270.98トンとなった。西側諸国での需要増加が寄与したとい卯が、中国だけはアップ。一方、インドが最も落ち込みの厳しい国だったという。宝飾品需要は20%落ちて1747.3トンとなり、工業品向けで16%減の367.6トン。上場投資信託(ETF)への新規需要は一年前を85%上回り、594.7トンだった。ただし、需要の大勢は1-3月期の465.1トンで占め、10-12月期には 31.6トンにとどまったとも記す。

10-12月期の需要は工業品向けで11%増加した。宝飾品は8%減。ただし、宝飾品需要は前期比較だと4-6月期からぞかを続けていることを取り上げ、回復基調にあることを記す。投資が50%ダウンで、これは2008年10-12月期に440.6トンに膨らんだのと比較するためと解説する。

WGCによると、2009年の世界金供給は前年から11%増加して3890トンとなった。古い金製品のリサイクルが27%増の1549トンとなったのが背景にある。ただ、リサイクルは年初から見られた傾向であり、これ以上全体を押し上げるには限界があるとの見方だ。一方、鉱山での生産も6%増え、2554トンになったとしている。タンザニアやセネガルにおける新しいプロジェクト、インドネシアでは生産引き上げなどが寄与したと説明。10-12月期だけで世界供給は前年同期より8%少ない898トンだった。鉱山での生産が2%増えて657トン。生産者のディヘッジにより供給は125トン削減となった。

WGCは2010年の需要について、経済情勢にかかわらず投資需要が上向く見通しを示した。景気停滞なら、資産分散の目的で伸び、景気拡大の場合にはインフレ懸念難い等しかねずやはり需要増加につながるとの見方だ。このほか、景気回復が進む地域では工業用や宝飾需要が緩やかに増加す、西側諸国以外での増加も見通す。供給サイドでは、中央銀行が引き続き買い越しとなることを見込んでいるとした。

データはゴールドフィールズ・ミネラルサービス(GFMS)がまとめたものである。

Posted by 直   

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