2010年02月23日(火)
2月消費者信頼感指数は46.0に低下、予想下回る
[経済指標]
米有力シンクタンクのカンファレンス・ボードによると、2月の消費者信頼感指数は46.0となった。1月の56.5(修正値)から4ヶ月ぶりのマイナス転落。しかも、水準的には昨年4月以降最低で、市場予想も大きく下回った。向こう半年後を占う期待指数は前月の77.3(同)から63.8にダウン。現状指数が一ヶ月前の25.2(同)を下回る19.4となり、これは1983年2月以降みることのなかった低水準である。
カンファレンス・ボードの調査担当者は、現状指数が27年ぶりの水準に落ち込んだことを足元のビジネスや雇用を巡る不安によるものと分析する。また、目先にも慎重になり、さらに所得見通しに引き続き悲観的と指摘。収入や雇用絡みの消費支出抑制が続くことも見越した。
この調査は全米5,000世帯に対する聞き取り調査の形で行われる。本日発表した結果は17日までに集計したデータに基づいたものである。
Posted by 直
2010年02月19日(金)
1月消費者物価指数は前月比0.17%上昇、予想下回る
[経済指標]
米労働省が発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.17%上昇した。前月と同水準の伸び率であり、市場予想も下回る。一方、変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は0.14%下がった。前月からの低下は1982年12月以来で、予想外のマイナス転落だ。なお、労働省はCPIおよびコア指数のベースである都市部消費者指数の季節調整を修正しており、2009年のデータが改定。この結果、12月のCPI伸び率は速報段階での0.13%から上方修正となり、コアが0.11%から0.10%に引き下げられた。
エネルギーが2.78%上がった。9ヶ月連続プラスであり、しかも 2009年2月以来の高い伸び。ガソリンが4.40%と前月の2倍近い値上がりとなり、燃料油が7%近くアップ。しかし、ガス・電力は0.0.2%低下とほぼ横ばいだ。食品・飲料は0.22%上昇し、乳製品と果物・野菜の値上がりによるところが大きい。肉類や非アルコール飲料品、油類はより落ち着いたペースの上昇だった。
コア部分では航空運賃が2.52%落ち込んだ。昨年2月以来の大幅マイナスである。新車価格は0.54%下がった。2ヶ月連続ダウンで、しかも前月以上の低下。ホテル宿泊料金が1.28%下がった。アパレル価格は0.06%、2ヶ月ぶりの前月比マイナス。一方、医療は 0.53%上がり、教育が0.32%上昇した。
1月のCPI は前年同月と比べると2.66%上昇した。12月に2.78%と2008年10月以来の高い伸びを更新したことから、1月にペースが鈍った格好になる。コアの前年比上昇率は1.48%で、こちらは4ヶ月ぶりの低水準。
Posted by 直
【 過去の記事へ 】