2008年11月13日(木)
ストラテジーグレイン、2009年のEU穀物小幅減反見通す
[穀物・大豆]
ストラテジーグレインは13日に発表した月次市場報告で、2009/10年度の欧州連合(EU)穀物作付が前年をやや下回るとの見方を示した。2008/09年度は前年比5.9%増の5960万ヘクタールと推定しており、前月の報告より30万ヘクタール引き上げでもある。しかし、次年度は約2%減反するとの見方。今年の利益マージン低下を理由にコーンや小麦、オオムギが前年割れとなるのをみているという。ただし、油種は小幅増反を予想しているという。
ストラテジーグレインは2008/09年度のEU穀物生産推定を再び引き上げた。前回報告での3億860万トンから3億1040万トンに改定。前年比21.2%増加を見越している。作物別で最も規模の大きい小麦生産は前年比25.3%増の1億4010万トンとみており、前月時点での1億3950万トンを上回る。コーンについては前回報告での推定6040万トンから6100万トンに引き上げた。前年比27.6% 増の見方だ。
Posted by 直
2008年11月12日(水)
仏ONIGC、08/09年度の自国軟質小麦生産推定引き下げ
[穀物・大豆]
仏穀物局(ONIGC)は12日に発表した国内穀物レポートで、2008/09年度の国内軟質小麦生産推定を前年比21.5%増の3739万トンとした。これは10月の報告での3746万トンから小幅の下方修正となる。
輸出については、欧州連合(EU)圏内での見通しを730万トンから711万トンに引き下げ、前年度の729万7000トンから減少の見方に転じた。ベルギーとオランダの販売が黒海周辺国との競争に押されて振るわないことを取り上げている。一方、圏外への出荷については前月時点での850万トンから900 万トンに上方改定。前年比83.2%増加の見方である。前月に続く一段の引き上げで、ユーロ下落から国際市場での競争力が高まり、またウクライナ産に品質問題があったことも寄与しているという。期末在庫は前年度の268万6000トンから361万8000トンに膨らむと見通している。前回報告時でみていた 396万トンから引き下げた。
2008/09年度のコーン生産推定は1433万6000トンから1541万9000トンに大きく引き上げた。前年度の1433万5000トンから7.4%増加の見方。EU内輸出見通しを前年比2.6%増の509万トンと見越しており、これは前回報告での 524万トンより削減した格好である。しかし、圏外では30万トンから45万トンに引き上げ、前年度の21万4000トンの2倍を超える。期末在庫は前年度の214万7000トンに対して304万トンになるとみている。前回報告での218万3000トンから大きく引き上げた。
Posted by 直
【 過去の記事へ 】



