2008年11月04日(火)
金融危機がインフレ懸念を抑制・ダラス連銀総裁
[エネルギー]
ダラス連銀のフィッシャー総裁は4日の講演で、世界的な金融危機がインフレ懸念を抑えていると述べた。フィッシャー総裁は今年の米連邦後悔市場委員会(FOMC)メンバーを務め、物価見通しを理由に年初から4月の会合までは利下げ、6月から8月の会合では金利据え置きに反対票を投じていた。
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インフォーマ、米コーンと大豆生産推定を一段と下方修正
[穀物・大豆]
米有力アナリストのインフォーマ・エコノミクスが 2008/09年度の米コーン生産について120億2800万ブッシェルとみていることが伝えられている。前月時点での推定122億1900万ブッシェルから一段と引き下げたことになる。米農務省(USDA)による前月時点での生産推定120億3300万ブッシェルと比べても少ない。インフォーマによる1 ヘクタールあたりの平均イールド最新予測は153.9ブッシェルで、前月時点で見越していた154.1ブッシェルより低く、USDAによる見通しと同じになった。
インフォーマは大豆生産についても、前月時点での30億100万ブッシェルを下回る29億8700万ブッシェルとみていることが報道されている。ただし、イールドは40.2ブッシェルと従来の40.0ブッシェルよりやや高めの見方だ。USDAによる現時点の推定は、生産が29億 3800万ブッシェル、イールド39.5ブッシェル。インフォーマがUSDA以上の見方を維持していることになる。
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アルジェリア、今月1日から石油生産を日量7.1万バレル削減
[エネルギー]
アルジェリア政府筋が4日に地元通信社に対して明らかにしたところによると、同国は先のOPEC緊急総会で日量150万バレルの減産が合意されたことを受け、今月1日から生産量を日量7万1,000バレル削減した。エネルギー省が国営石油会社のソナトラク社に対し、国内の生産量をへらすよう通達を出したという。
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9月製造業受注は前月比2.53%減、予想以上の落ち込み
[経済指標]
米商務省によると、9月の製造業受注は前月比2.53%減少した。2ヶ月連続ダウンで、前月よりペース鈍化でも市場が予想していた以上の落ち込みである。なお、8月の前月比は速報段階での4.02%減から4.28%減に改定となった。
9 月は項目別でまちまちだった。コンピューター・電子機器が1.85%減少した。非防衛通信機器が1割を超えるマイナスとなり、コンピューター、電子部品、非防衛測定器も前月からダウン。防衛向けの通信や測定器は増加したが、セクターの前月割れを補えなかった。家具が4.21%減少したほか、一次金属、金属製品もそれぞれ前月比マイナス。
一方、増加が目立ったのは運輸機器。民間航空機が29.75%、軍用機10.10%とそれぞれ大幅アップとなり、また、自動車及び部品が3.32%アップ。船・ボートだけは約4%の減少だったが、セクター全体で6.45%増である。機械が0.90%、電気製品は0.83%とそれぞれ前月を上回った。
耐久財が0.89%増で、速報での伸び率0.78%より上方改定である。逆に非耐久財は 5.50%減少し、2ヶ月連続のマイナスだ。9月の製造業受注は運輸を除くと3.72%減、防衛を除いて3.26%のマイナスだった。企業の設備投資の目安となる非防衛資本財受注は前月を0.75%上回り、しかし航空機を除くと1.52%減少した。
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インド主要生産地での製糖作業、08/09年度は前年割れで開始
[砂糖]
インドの主要砂糖生産地では10月に始まった2008/09年度の製糖量が前年同期を大きく下回っていることが報じられている。モンスーンが長引いていることや、10月最終週にヒンズー教の休みが重なり人手不足が生じたために砂糖きびの圧搾作業が遅れているのが要因という。
マハラシュトラ州の砂糖組合幹部によると、州内の砂糖きびは2週間の遅れとなっており、このため年初からの砂糖生産は前年時の3分の 1にとどまる5万トンとなっている。圧搾を始めた製糖所の数も一年前に45だったのに対し、今年度は現時点で22という。ただ、今シーズンは砂糖きびからのイールドが高いことから、最終的な砂糖生産は事前見通しの570万トンを上回り600万トンになるとの見方も示している。
ウッタールパラデシュ州の砂糖きびは今月7日にスタートと地元組合の幹部が伝えた。価格を巡って農家と製糖所に摩擦が生じていることも、さらなる影響を及ぼしていると指摘している。
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2008年11月03日(月)
10月ISM製造業指数は38.9に低下、予想を大きく下回る
[経済指標]
米供給管理協会(ISM)によると、10月の製造業景況感指数は38.9だった。昨年12月から続けて拡大・縮小の分岐点となる50を下回っただけでなく、1991年2月以来で40割れ。また、水準的には1982年9月までさかのぼる低さである。市場予想も大きく下回った。
活動別指数の大勢が前月から下がり、また近年みることのなかった水準に落ちた。新規受注が32.2と1980年4月以来の低水準。輸出用受注が41.0となった。 1988年に調査に加わってから何度か50を割っているが、10月の水準は過去最低である。受注残は29.5。こちらも1993年のデータ集計開始から初めて30を下回った。雇用は34.6となり、これは1991年3月以来の低水準だ。生産は1980年6月以来となる34.1に低下した。前月より上昇したのは在庫で、43.4から44.3に上がった。顧客の在庫状況を示す指数は53.5から55.0に上昇。
価格指数は37.0となった。前月の53.5から大きく下がり、2001年12月以来の低水準。ISMはインフレの落ち着きを示すとコメント。商品の価格変動についても化学品や銅など値上がりしたものはあるが、それ以上に下落したものが多かったことを伝えている。
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インドネシア政府、コーンと大豆生産推定引き上げ
[穀物・大豆]
インドネシア統計局は3日、2008年の国内コーン生産推定を100万トン引き上げたと発表した。最新予測は前年比 19.5%増の1590万トンとしている。また、大豆も従来見越していた72万350トンから76万1210トンに改定し、これは前年を28.5%上回る見方である。収穫率の改善と天気に恵まれたことを理由にしている。
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10月のインド金輸入は前年比26.7%減、ボンベイブリオン協会
[メタル]
ボンベイブリオン協会のハンディア社長は3日、同国の10月金輸入が44トンと前年同月の60トンから26.7%減少するとの見通しを明らかにした。10月はインドの祭礼シーズンにあたるため通常は金消費が増加するが、今年はインドルピーが米ドルに対して急落したことで国内価格が急騰、価格変動が激しかったこともあり消費が落ち込んだ。
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ロシア、原油輸出関税を11月から22.8%引き下げ
[エネルギー]
ロシア政府の広報部が明らかにしたところによると、同国は1日から原油の輸出関税を1トン287.30ドル(1バレル 39.35ドル)と前月の372.20ドルから22.8%引き下げた。軽質の石油製品の輸出関税は前月の1トン263.10ドルから205.90ドル、重質の石油製品は141.70ドルから110.90ドルにそれぞれ引き下げている。
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