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2008年10月31日(金)

ブラジル政府、コーヒー在庫積み増しによる補助プログラムを承認
 [コーヒー]

ブラジルのコーヒー評議会(CDPC)は30日、600万袋に上る政府在庫の積み増しを利用した農家への資金援助プログラムを承認、現在はブラジル金融委員会(CMN)の承認待ちであることを明かした。このプログラムによって、農家は政府在庫にコーヒー豆を拠出することで政府から融資を受けることが出来るようになり、市場で割安な価格で売る必要がなくなる。

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ナイジェリア、11月からの石油輸出量を5%削減
 [エネルギー]

ナイジェリア国営石油(NNPC)の幹部は31日、同国は先のOPEC総会の決定に基づき、11月と12月の石油輸出量を従来より5%削減することを明らかにした。ダウジョーンズが伝えた。OPECは先週24日に開いた緊急総会で日量150万バレルの減産を決定、ナイジェリアに割り当てられた減産量は11.3万バレルとなっている。

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2008/09年度世界砂糖市場、47万トンの供給不足見通し
 [砂糖]

ドイツ調査会社FOリヒトは30日に2008/09年度の世界砂糖需給見通しを発表し、47万2300トンの供給不足になるとの見方を示した。生産見通しが前年比3.9%減の1億6120万トン。前月発表した初回見通し1億6090万トンからは引き上げである。具体的に、欧州で前年度より13.1%減少して2260万トンになるという。アジアで6050万トンを予想し、これは約1割ダウンとなる。一方、南米と南アフリカの生産増加を見込み、北米や中米、オセアニアで横ばいを見通している。

需要は1.8%増加して1億6170万トンになると見越す。 2007/08年度に3.8%増となったのから伸び悩む見方だ。期末在庫の縮小も見通している。2007/08年度に3年連続増加の結果、7800万トンとなったのから、2008/09年度に22万トン取り崩しになるという。

同社はこのほか、ブラジル砂糖産業について最近の為替変動による生産者への影響を取り上げた。ブラジルレアルの対ドル下落で輸出に関心が向いているとしながら、業者のヘッジ規模次第であることも指摘。輸出収入で相殺できないかもしれないという。

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9月個人消費支出は前月比0.33%減少、予想以上の落ち込み
 [金融・経済]

米商務省によると、9月の個人所得は前月比0.20%増加した。8月の伸び率が速報での0.50%から0.37%に改定となり、9月はさらにスローダウン。しかし、市場予想は上回った。

給与は0.06%、年金・社会保障などが0.08%とそれぞれ前月から増え、いずれも今年最も低い伸びだった。資産所得では、利子が1.13%、配当0.57%といずれも前月とほぼ同じペースでアップ。可処分所得は 0.57%と4ヶ月ぶりにプラス転換した。

なお、9月の家賃収入が3割以上減少しているが、商務省によるとこれはハリケーン「アイク」の影響で保険対象外の住居および商業用建物に出た損失分だという。ハリケーン絡みの保険金収入を差し引いても個人所得を約85億ドル引き下げたという。

個人消費支出は0.33%減少した。2003年6月以来の大幅マイナスで、予想以上の落ち込みでもある。耐久財支出が3.07%減り、非耐久財が0.60% ダウン。サービスだけが0.27%増え、しかも前月の増加率0.09%(改定値)も上回った。

貯蓄率は1.31%だった。2ヶ月ぶりの高水準。なお、8月は速報値0.97%から0.77%に改定となった。

物価指標となる個人消費支出物価指数(PCE Index)は前月比で0.10%上昇した。前月の伸び率0.02%を上回る。前年比は4.19%上昇と前月時点での伸びより低め。金融当局がインフレの目安にしているといわれるエネルギーと食品を除いたPCEコア上昇率は前月比0.18%、前年比で2.40%。いずれも前月の報告より上昇ペースが鈍った。

Posted by 直     

2008年10月30日(木)

IGC、08/09年度世界小麦およびコーン生産見通し引き上げ
 [穀物・大豆]

国際穀物理事会(IGC)は30日に2008/09年度世界穀物需給の月次報告を発表し、生産見通しを引き上げた。北半球では収穫が完了間近となっており、多くの生産国において予想していた以上のイールドとコメント。アルゼンチンやオーストラリアの不振を相殺するとの見方も示している。IGCは、小麦生産を前月時点での6億7600万トンから6億8300万トンに上方修正し、前年比12.0%増加をみている。

2008/09 年度の世界小麦消費見通しも一段と非引き上げた。前年比6.0%増の6億5100万トンを見越しており、これは前回報告より500万トン多い。貿易でも前月に続いてさらに100万トン引き上げ、1億1700万トンとした。イランとサウジアラビアが国内の不作を補うために輸入を増やす見通しという。期末在庫は300万トン引き下げて1億5000万トンと予想。ただし、下方修正でも前年度の1億1800万トンから積み増しが進む見方は変わらない。

2008/09 年度世界コーン生産見通しを200万トン引き上げ7億7300万トンとした。ただし、前年比では1.8%と減少の見方を維持しており、これはアルゼンチンで大豆に乗り換える動きが出ているほか、干ばつの影響もあるとしている。コーン消費も200万トンの上方改定。前年から1.9%増えて7億9000万トンとなるのを見込んでいる。

半面、コーン貿易を前月報告で見ていたより100万トン減らして8600万トンとした。前年度の1億トンからダウンの見方。期末在庫は前年度の1億2800万トンから1億1100 万トンに縮小をみている。前月報告時の1億900万トンから引き上げた。

Posted by 直     

現在の原油価格は受け入れられない、イラク石油相
 [エネルギー]

イラクのシャハリスタニ石油相は30日、ヨルダンのアンマンで開かれたIMFの会議後に記者団の質問に答え、現在の原油価格は受け入れられるものではなく、OPECはこの先更に価格が下がることを決して許さないと、価格維持に強い決意を持て臨む意向を明らかにした。受け入れ可能な価格水準については、個人的に思うところはあるがメディアには話さないと明らかにしなかった。12月の総会で追加減産を行うかについては、今後の国際市場における需要次第とし、需要動向によっては減産もあり得るとの立場を示した。

Posted by 直     

7-9月期GDPは前期比0.25%減少、予想以下のマイナスに止まる
 [経済指標]

米商務省が発表した7-9月期実質国内総生産(GDP)速報値は前期比0.25%減となった。3四半期ぶりのマイナス成長となり、また2001年7-9月期以来の落ち込みである。しかし、市場予想ほど減少はしなかった。

マイナス成長の背景にあるのが経済の3分の2を占める個人消費である。7-9月期には3.13%減少し、これは1980年4-6月期以来の大幅ダウン。耐久財が1987年1-3月期以来となる14.10%のマイナスで、このうち自動車および部品が25.59%落ちた。非耐久財は6.45%ダウン。1950年 10-12月期に8%以上の減少を記録したのに次ぐマイナス幅だ。食品8.63%からエネルギー製品6.94%、衣料品11.03%など広範囲にわたって前期を下回っている。サービス支出は1991年4-6月期から連続プラスを維持したが、0.60%とこの間で最も低い伸びだった。

企業の設備投資は0.97%落ちた。2006年10-12月期以来の前期割れ。機械・ソフトウエアが5.50%ダウンである。反面、建造物は7.86%と鈍いペースながらも増加した。住宅投資は19.12%ダウン。4-6月期に13.28%と前期以下の減少にとどまったのから、落ち込みが速まった格好である。

輸出が5.90%と前期の半分以下の伸び。モノが7.47%、サービス2.30%とそれぞれ前期を下回る増加率だった。輸入は4四半期連続して減少したが、前期の7.25%から1.88%と大きくスローダウンした。モノが前期の半分にも満たない2.86%減にとどまり、サービスは3.57%の増加に転じた。貿易赤字の縮小ペースは前期より落ち、このためGDPへの寄与度は2.93ポイントから1.13ポイントに下がった。

在庫投資の取り崩しペースが前期より著しく鈍った。GDPには0.56ポイント寄与。プラス貢献となったのは昨年7-9月期以来である。このうち、非農業部門の在庫投資もプラス要素に転じ、0.65ポイントの寄与度となった。

政府支出が5.84%増加した。2003年4-6月期以来の高い伸び。連邦政府の支出は防衛での拡大を反映して13.81%とやはり2003年4-6月期以降見ることのなかった大きな増加だった。地方政府は1.42%とやや伸び悩んだ。

物価上昇率については、個人消費支出物価指数(PCE)が1990年1-3月期以来の高水準となる5.40%だった。エネルギーと食品を除いたコア指数 2.87%で、こちらは2006年4-6月期以来の高い伸びだ。前年同期と比較すると全体指数が4.39%上がり、コア指数2.45%の上昇。いずれもペースが速まった。

Posted by 直     

アングロゴールド・アシャンティの7-9月期金生産は前期比1.0%増
 [メタル]

南アフリカの産金大手アングロゴールド・アシャンティが発表した四半期レポートによると、同社の7-9月期金生産は126万5,000オンスと前期比で1.0%増加した。年初から9ヶ月間の累計では371万4,000オンスと前年同期を9.1%下回っている。

産金コストはキャッシュコストが1オンスあたり486ドルと前期比で12.0%上昇、年初からの9ヶ月間では451ドルと前年同期比で32.3%上昇している。キャッシュコストは10-12月期に460ドルまで下がるとの見通しを示している。また9月末時点でのヘッジポジションは578万7,240オンス(180.0トン)と6月末時点から75万オンス減少した。

Posted by 直     

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