2025年12月11日(木)
IEA、世界石油需要見通しを前月から引き上げ
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は11日に発表した月報で、2025年の世界石油需要が前年比で日量83万バレル増加するとの見通しを示した。前月からは上方修正となる。2026年度の伸びは日量86万バレルで、こちらも前月から9万バレルの引き上げとなった。今年度の需要増の半分はガスオイルやジェット燃料が占めるという。一方で燃料油は天然ガスや太陽光へのシフトが進むことから、減少が予想されている。来年度は石油化学の原料需要が増加、今年度の全体の40%を締めていたのから60%に伸びるとの見通しとなっている。
世界石油生産は11月に前月から61万バレル減少、9月に過去最高を記録したのから減少傾向が続いている。減少分の4分の3はOPECプラスによるもの、ロシアやベネズエラの生産が制裁の影響で減少したことが背景にある。ロシアの石油輸出は、11月に42万バレル減少した。2025年の生産は日量1億620万バレルと前年比で30万バレルの増加と、前月から10万バルの下方修正。2026は1億860万バレルと240万バレルの増加で2万バレルの引き下げとなった。
製油所稼働は11月に予定外の稼働停止が相次いだことから減少、石油製品需給を大きく引き締める格好となった。足元で状況は改善しているが、2026年には制裁の影響が改めて懸念されると見られている。2026年の稼働は日量8,440万バレルと、前年から75万バレルの増加が見込まれている。
世界の石油在庫は、10月に4,200万バレル、日量140万バレルのペースで増加、80億3,000万バレルと、ここ4年間で最高の水準まで増加した。洋上在庫が8,300万バレルの積み増しとなった一方、地上在庫は4,100万バレル減少、このうちOECD諸国の在庫は2,600万バレルの取り崩しとなった。速報データによると、11月の在庫は非OECD諸国の地上在庫を中心に、一段と積み増しが進んだと見られている。
Posted by 松 12/11/25 - 09:36



