2007年09月24日(月)
ABARE、世界小麦生産見通し引き下げ
[穀物・大豆]
豪農業資源経済局(ABARE)は24日に発表した四半期ごとの商品レポートで、世界の2007/08年度小麦生産見通しを下方修正した。6月の報告では前年比5.4%増の6億2300万トンだったのを1.7%増の6億100万トンに改定した。先週の国内見通しで示したように自国生産見通しの大幅引き下げが一因。また、欧州連合27カ国では干ばつや多雨などの悪天候を理由に前年より1.6%減の1億2300万トンと前年割れの見方に転じた。ロシアについても従来以上に小幅の増加をみている。一方、中国見通しは減産から横ばいに修正し、インドの予測についても前回報告から増加幅を広げた。米国は18.4%増の5800万トンに据え置き。
世界消費見通しは0.7%増えて6億1400万トンになると見通している。最新予測は前回報告より800万トン下回る。このうち、飼料向けを7.1%増の1億500万トンから3.1%減の9500万トンに引き下げた。食用についても僅かに下方修正した。期末在庫は従来の予測が1億1700万トンだったのから1億400万トンに改定。前年から11.1%縮小をみている。
Posted by 直