2008年04月01日(火)
ISM製造業指数48.6、2ヶ月連続50割るも予想下回る
[経済指標]
米供給管理協会(ISM)によると、3月の製造業景況感指数は48.6だった。2ヶ月連続して好不調の分岐点である50を割った。ISMでは、1-3月期の製造活動を2003年4-6月期以来の弱さと評価している。新規受注や受注算の縮小を強調し、しかしその一方で輸出需要が底堅いことも指摘。なお、3月の指数は活動不振を示しはしているが、前月より僅かに高く、また市場予想も上回った。
新規受注が46.5となった。4ヶ月連続して50を下回り、2001年5月以来の低水準を記録した。受注残は47.5と昨年10月からの縮小基調を維持した。ただし、前月よりやや落ち込み度はスローダウン。輸出用受注が前月から僅かにも上がって56.5.となった。
生産が48.7で3ヶ月ぶりに50割れ。在庫が44.9だった。2006年5月に節目を割り込んでからほぼ2年間縮小トレンドが続いている。雇用は49.2となり、昨年11月から50を下回っているものの、この5ヶ月間で最も高い水準ではあった。
価格指数は前月の75.5から大きく上がって83.5だった。2005年10月以来で80台に乗せた。ISMは、需要減速の中でも物価が上がっているために業者へのコスト負担が重くなっていると指摘している。
Posted by 直