国際砂糖機関（ISO）幹部は1日の米通信社ダウ･ジョーンズとのインタビューで、9月に終わる2007/08年度の世界砂糖生産が1億6844万トンになると見通していることを示した。前年度を240万トン、1.5%上回り、過去最高を記録するという。中国、インドネシア、フィリピン、タイといった主要国の生産が最高記録になるとの見方を理由に挙げた。しかし、インドの生産予測は当初の3315万トンから2990万トンに引き下げたことを明かした。

インドは生産見通しを下方修正しながら、輸出は中東需要が堅調なために増加する可能性が強いとした。今年度の出荷は300万-400万トンになるという。

同氏はまた、消費が430万トン、2.8%増の1億5913万トンと予想した。極東での需要増加が全体を押し上げるとの見方である。消費アップでも供給がそれ以上であることを指摘、価格の上値は重たいとコメント。しかし、投機筋などを理由に目先の値下がりも限定的といい、9月終わりまでは1ポンド10-14 セントのレンジ取引となりえると見越した。

このほか、エタノールについても語っており、ISOは現在7700万リットルの世界需要が 2015年までに1億2700万トンに増えると見通した。ブラジルの輸出は米国の輸入関税引き下げで伸びると述べた。また、今年のインドの需要は、同国政府が予定通り10月にエタノール混合率10%の燃料を義務付けることになれば昨年の2倍強の8億2500万リットルに増えると予想している。