2008年04月09日(水)
USDA需給:コーン期末在庫は大幅下方修正、大豆は引き上げ
[穀物・大豆]
米農務省(USDA)が発表した需給報告によると、
07/08年度の米国内小麦期末在庫は2億4,200万ブッシェルと前月から据え置き。飼料および残余の需要が5,000万ブッシェル下方修正された一方、輸出が同じだけ引き上げらたことで相殺した。先月末に発表された3月1日現在の四半期在庫では、12-2月期の在庫取り崩しが当初の見通しを下回っており、このことが残余需要の引き下げにつながった。市場では在庫がある程度上方修正されるとの見方が多く、やや強気の内容となった。
米国内コーン期末在庫は12億8,300万ブッシェルと前月から1億5,500万ブッシェルと大幅下方修正。在庫率も9.79%と10%を割り込み、市場予想を下回るやや強気の内容となった。エタノール需要が1億ブッシェル引き下げられる一方、飼料および残余の需要は2億ブッシェルの上方修正。輸出も5,000万ブッシェル引き上げられ、期末在庫の引き下げにつながった。先月末に発表された3月1日現在の四半期在庫で12-2月期の在庫取り崩しが当初の見通しを上回ったことを受け、調整のため残余の需要見通しが引き上げられた。エタノールについては新規生産工場の建設が計画より遅れていることが引き下げの要因。一方既存の向上ではエタノール価格の上昇を受け精製マージンが拡大、稼働率も高止まりしているという。
米国内大豆期末在庫は1億6,000万ブッシェルと前月から2,000万ブッシェルの上方修正。国内圧搾需要が500万ブッシェル、輸出が5,000万ブッシェル、種子が600万ブッシェルとそれぞれ小幅に引き上げられたものの、残余が7,700万ブッシェルの大幅引き下げとなった。残余の引き下げは、先月末に発表された3月1日現在の四半期在庫で12-2月期の在庫取り崩しが当初の見通しを下回ったことを 受けてのもの。
Posted by 直