国際コーヒー機関（ICO）は10日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の世界コーヒー生産についてICOが予想する1億2300万-1億2600万袋の予想レンジ上限になる可能性が出てきたことを示した。8日にブラジル統計局IBGEが示した見通し4424万 6200万袋に基づいての見方としている。ICOは、ブラジル農務省商品供給公社（CONAB）が5月1日に予定している生産見通しをみてから改めて独自の予測も見直すという。

ICOは前月に続いて石油価格の高騰、またドル安が農家収入にマイナスの影響を及ぼしていることを指摘した。このため、肥料の消費削減懸念が強く、生産を落ち込ませる可能性を繰り返した。また、一部輸出国では人で不足が収穫に響くかもしれないとも述べた。

ICOは2007/08年度の生産推定を1億1783万袋から1億1699万9000袋に引き下げた.前回報告で上方修正した一部を戻した格好である。

消費については、2006年を1億2058万2000袋とし、前回報告での1億1990万1000袋よりやや高めに推定している。2007年推定は1億 2300万袋を維持。2008年に関してはブラジルやインドなど輸出国を中心に現行の伸びのペースを保てるなら1億2500万袋を超える可能性があるとしている。