2008年04月10日(木)
3月の米小売販売、13年ぶりの大幅減少
[金融・経済]
小売大手各社が10日に発表した3月の販売結果の多くは市場の事前予想を下回り、業界の不振を示す格好となった。国際ショッピングセンター協会(ICSC)が各社データを集計した結果、3月の既存店売上高は前年同月比0.5%減少。同協会が事前に予想していた1.0%増に反しての前年割れ。ICSCによると、1995年3月以来、ちょうど13年ぶりの大きな落ち込みだったという。
景気減速や食品やガソリンの値上がり、住宅価格下落を背景に消費抑制が強いられた格好である。また、今年の復活祭が昨年より2週間早い3月23日に当たったのもマイナスに作用。多くの地域でまだ寒さが続いて衣料品をはじめ関連商品の購入に影響し、販売不振に起因した。
特に振るわなかったのがアパレル専門チェーンである。ギャップの既存店売上高は18%落ち込み、リミテッドが8%ダウン。百貨店もさえず、とりわけJCペニーは12.3%と百貨店でもっともきつい減少である。このほか、高級品を扱うサックスやノードストロムも前年割れ。
逆に好調だったのは、ディスカウントストアや会員制ホールセールクラブであり、消費者の低価格志向を表している。最大手ウォルマート・ストアーズは燃料の売上高を含めて1.1%、除いて0.7%増加。もっとも、ウォルマートは海外での好調だ寄与したとも伝えている。ホールセールのコスト小、BJホールセールがそれぞれ7%、6%増えた。
Posted by 直