2008年04月18日(金)
米景気後退の確率88%・米欧大手金融機関CEO 調査
[金融・経済]
米欧の大手金融機関最高経営責任者(CEO)20人で構成するファイナンシャル・サービス・フォーラムは18日、米景気後退の確率を88%と見ていることを発表した。年2回行われる景況感調査の結果であり、昨年10月の調査での37%から著しい上昇となる。米実質総生産(GDP)成長率平均予測は2008年1-3月期0.13%、年間で0.92%。
米景気拡大にとって最大の脅威と見ているのが金融市場の混乱だった。リスク最小の1から最大の5の間で4.31と測定しており、これは前回調査の3.93 からアップ。更なる混乱が起きるとの警戒も強まった。次に住宅不振が挙がり、このリスク度も3.86から4.25に上昇した。その後は税金、保護主義、エネルギー価格、ドル安、医療コスト増加と続いた。この中でエネルギー価格のリスク判断だけが前回調査より僅かに低く、しかも順位が3位から5位にダウン。代わって税金と保護主義のリスク度が大きく上がった。
Posted by 直