2008年04月22日(火)
向こう4年間で産油量を日量500万バレル引き上げ、OPEC事務総長
[エネルギー]
OPECのエル・バドリ事務総長は22日、国債エネルギー会議出席のため訪問中のローマでダウジョーンズのインタビューに答え、OPEC加盟国は向こう4年間で1,600億ドルを投資、生産能力を日量500万バレル引き上げる計画を持っていることを明らかにした。現時点で 120ものプロジェクトが進行中だという。
OPECの輸出量はここ数年、世界の需要がOPEC加盟国を含め大幅に伸びているのに関わらずほぼ横ばいとなっている。消費国の中には、OPEC加盟国内の需要増が輸出の余力を低下させるのではとの懸念も出ているが、これらの開発投資によって需要増にも十分に対応できるとした。また、OPECは500億ドルをかけて石油精製能力を日量300万バレル増やす計画も行っているとしたほか、計画の中にはコスト増や機材の不足により、1年ほどの遅れが出るものもあるとした。
もともとOPECは5,000億ドルをかけて生産能力を2020年までに日量900万バレル引き上げる計画を持っていたが、長期計画については今後の需要動向次第とし、消費国が石油の安定供給を求めるのと同様に、産油国も需要が確実にあることを確認する必要があるとした。
Posted by 直