2008年11月06日(木)
米小売販売、10月は景気不安背景に予想以上の落ち込み
[金融・経済]
米小売大手各社が発表した10月の販売結果の多くは振るわず、全体でも事前予想以上の落ち込みとなった。金融危機による経済的な影響に消費者が気を揉んでいるのを反映している。国際ショッピングセンター協会(ICSC)が各社データを集計したところ、10月の既存店売上高は前年同月比1%減少。少なくとも1969年までさかのぼるパフォーマンスの悪い10月だったという。しかも、小売最大手ウォルマート・ストアーズの結果を除くと4.6%のマイナスになるとしている。
ウォルマートは2.4%の増加、燃料を含めると2.5%増えた。市場が予想していた以上の伸びを記録し、また11月には1-3%のプラスになるとの見通しも発表。同社の好調は低価格によるもので、日用品にも値下げを行っている。また、向こう7週間連続してさらに価格を引き下げる計画も明かした。
しかし、ほかの業者になるとウォルマートとは対照的に弱気だ。ウォルマートのライバルであるターゲットが4.8%減少し、市場が見越していた以上に落ちた。ウォルマートと違って、衣服など必需品以外に力を入れている戦略がマイナス作用した結果である。
会員制ホールセールクラブのコストコも予想外の前年割れだった。百貨店では、JCペニー13%減少となり、メーシーズが6.36%ダウンだ。高級百観点のサックス、ノードストロムも10月は2ケタ減少で、市場予想以上のマイナスでもあった。アパレル専門もほぼ軒並み前年を下回った。
Posted by 直