2008年11月10日(月)
USDA需給:コーン在庫は小幅引き上げ、大豆在庫は修正なし
[穀物・大豆]
米農務省(USDA)が発表した需給報告によると、08/09年度の米国内小麦需給は期末在庫が6億300万ブッシェルと前月から200万ブッシェル引き上げられた。今年度の冬小麦作付が当初の予想よりも少ないとの見方が強まったことを受け、種子需要が200万ブッシェル引き下げられたのが背景にある。その他の項目に修正は見られない。
08/09年度の米国内コーン需給は、供給面ではイールドが僅かに引き下げられたのに伴い生産が 1,300万ブッシェル下方修正された程度で、大きな変化は見られなかった。需要面では輸出が19億ブッシェルと5,000万ブッシェルの下方修正、この結果期末在庫は3,600万ブッシェルの引き上げとなった。07/08年度はエタノール需要が2,600万ブッシェル引き上げられたが、飼料および残余の需要が引き下げられたことなどで期末在庫の修正には至らなかった。
08/09年度の米国内大豆需給は、供給面ではイールドが僅かに引き下げられたのに伴い生産が1,700万ブッシェルの下方修正。需要でも国内圧搾が1,500万ブッシェルの引き下げ、残余も引き下げとなったことから結果的に期末在庫は2億500万ブッシェルで前月から据え置きとなった。大豆ミールも生産、消費共に引き下げられたことで、期末在庫は修正なし。大豆油は生産の引き下げが輸出の引き下げを上回ったため、期末在庫は2,400万ポンド引き下げられた。
Posted by 直