2008年11月17日(月)
11月のニューヨーク連銀指数25.43、過去最低更新
[経済指標]
ニューヨーク連邦準備銀行が発表した11月の製造業景況感指数はマイナス25.43だった。前月のマイナス24.62を下回り、これで2ヶ月連続して過去最低を更新。2001年7月の調査開始から最も景気に悲観的なことを意味する数字である。しかし、市場予想に比べると若干高め。
項目別でもほぼ軒並み活動が一段と縮小した。雇用がマイナス28.92。前月のマイナス3.66%から激しくレイオフが進んだ格好であり、2001年12月以来の低水準となった。新規受注がマイナス22.21をつけて前月記録したばかりの過去最低マイナス20.45を下回った。出荷はマイナス13.89で記録塗り替え。受注残はマイナス12.20からマイナス24.10に落ち込んだ。これは過去3番目に低い。在庫がマイナス26.51で、2001年8月以来の水準に低下した。納期はマイナス4.82となり、前月のマイナス9.76からやや下げ渋った。
物価については、生産コストを示す支払い指数が前月の31.71から20.48に下がった。2003年12月以来みることのなかった水準である。販売価格を表す受取り指数は6.02。前月の20.73から一段と下がり、これは昨年8月以来の低水準である。
6ヶ月先の期待指数が13.02と10月の24.16の半分近くに下がった。期待指数は2001年10月からゼロを超えており、11月も拡大見通しを続けていることになるが、指数水準はこの間で最低となった。新規受注見通しが19.25。今年2番目の低水準を更新した。出荷は16.75。こちらも2001年に始まった調査史上でゼロを下回った2001年9月を除いて最低。雇用はマイナス4.17。2001年9月以来、史上2回目のマイナス圏である。設備投資とテクノロジー投資はマイナス10.84、マイナス8.43と揃って2001年の調査開始から初めてゼロを割り込んだ。在庫は、マイナス6.02で、前月に過去最低で記録したマイナス 20.73から取り崩しのペースが鈍ったことを示している。納期が1.20となり、3月以来でプラス圏に回復。受注残は前月の0.81から1.13に上がった。
物価見通しについては、支払いが25.30、受取りは3.61となった。それぞれ前月から下がり、2003年11月以来、ちょうど5年ぶりの低水準。
Posted by 直