2008年11月20日(木)
11月フィラデルフィア連銀指数マイナス39.3、18年ぶりの低水準更新
[経済指標]
11月は活動別にも一段の不振が目立つ。雇用がマイナス25.2。9ヶ月連続して縮小を意味するマイナス権での推移となり、しかも11月は1990年10 月以降最低だ。新規受注がマイナス31.4で、1980年4月以来の低水準を再び更新した。受注残は昨年9月から続けてゼロを下回り、またマイナス 29.1と1996年1月以来の水準に落ちた。納期は前月のマイナス20.2からマイナス20.6にダウン。出荷は前月記録したマイナス18.8を維持し、これは2001年2月以降みることのなかった水準だ。在庫がマイナス19.6。昨年10月からマイナス圏での推移が続いているが、前月より若干スローダウンした。
生産コストを示す支払い指数がマイナス30.7となった。同指数のマイナス転落自体は2003年7月以来であるが、水準的には1968年5月の調査開始以降最低。販売価格を示す受取り指数はマイナス15.5。やはり2003年7月以来でゼロを下回り、水準的には1996年2月までさかのぼる。
向こう6ヶ月の見通しを表す指数がマイナス10.4で、9ヶ月ぶりの水準に下がった。現状指数同様に活動別でも悲観ムードが強まったことを示している。新規受注がマイナス7.0とやはり2月以来の低水準。出荷はマイナス15.1となり、2ヶ月続けて1979年8月までさかのぼる低さである。雇用はマイナス25.1。1990年12月以来の低水準だ。設備投資は1990年9月以来となるマイナス9.0に下がった。受注残、在庫も前月から一段とダウン。納期だけがやや下げ渋った。
支払い見通し指数がマイナス9.2と、初めてゼロを下回った。受取り見通し指数はマイナス13.8。調査史上3回目のマイナス転落で、水準は過去最低である。
Posted by 直