2009年12月15日(火)
11月生産者物価指数は前月比1.84%上昇、予想大きく上回る
[経済指標]
米労働省が発表した11月の生産者物価指数(PPI)は前月比1.84%上昇した。2ヶ月連続で上がり、また8月以来の高水準。市場予想も上回った。変動の激しいエネルギーと食品除いたコア指数が前月から0.47%上がり、これは3ヶ月ぶりのプラス転換。しかも、昨年10月以来の高い伸びで、市場が予想していた以上でもある。
エネルギーが6.87%上昇した。前月の1.59%から著しくペースが加速。ガソリンは14.19%、暖房油 18.25%とそれぞれ8月以来で1割を超える伸びとなった。天然ガスも工業用、住居用揃って高い。一方、食品は0.51%上がり、前月の1.61%から大きく伸び悩んだ。果物が約3%の下落に転じ、野菜は10月の2割強上昇から9%近い伸びにとどまった。麺製品と牛肉の下げ幅は前月から拡大。反面、精米価格がプラス転換し、豚肉は値上がりが進んだ。
コア部分では、消費財なら衛生紙製品やたばこ価格が上昇に転じ、資本財で建設機器、発電機などが値上がりとなった。小型トラックが約4%高く、これは2006年10月以来の高い伸び。しかし、乗用車価格は1.97%ダウンで、2006年10月以来の大きな値下がりである。
中間財が1.37%上がった。4ヶ月連続アップ。コアなら0.29%上昇に転じた。原材料は5.74%上がり、昨年5月以来の大幅プラスだ。コアは0.80%、8ヶ月ぶりのマイナス転落である。
PPI は前年比較すると2.66%上昇した。昨年11月以来、ちょうど1年ぶりのプラス転換。コアは1.18%高い。10月に0.71%と2003年11月以来最低の伸びになったのから伸びペースが速まった。
Posted by 直