2010年02月02日(火)
状況に変化なければ3月総会で生産枠変更はない、OPEC事務総長
[エネルギー]
OPECのエル・バドリ事務総長は2日、ロンドンで開かれている業界会議の席で記者団の質問に答え、価格や需要動向、世界経済の状態などに大きな変化がない限り、3月17日に予定されている定例総会で生産枠の変更を行うことはないとの見方を示した。どの加盟国閣僚も、総会で特に何かをすることは考えていないだろうと述べた。
石油需要に関しては、2010年の1-3月期、4-6月期は厳しい状況にあるとした上で、7-9月期から10-12月期にかけて増加傾向が強まることに期待したいとした。
加盟国の減産遵守状況については、80%の水準まで戻す必要があるとしたほか、現在加盟国全体で日量約650万バレルの生産余力があることも明らかにした。現在全体で140の開発投資計画があり2010年から2015年までの間に日量1,200万バレルの新規生産が見込まれているという。現在いくつかの計画は順調に進んでいるが、1バレル70ドル以下の価格水準は投資に見合わなくなると、これ以上の価格下落に対して警戒感を強めた。
Posted by 直