2010年02月08日(月)
2009/10年度世界コーヒー生産見通し、小幅引き下げ・ICO
[コーヒー]
国際コーヒー機関(ICO)は8日に発表した月次市場報告で、2009/10年度の世界コーヒー生産見通しを小幅引き下げた。最新予測は1億2356万4000袋。従来予測の1億2371万3000袋より若干少ない。前年比は3.6%減少の見方。ICOは最新見通しを引き続き暫定予測としており、コロンビアとベトナムの最新情報待ちのためという。
コロンビアの生産は当初、回復予想となっていたが、2009/10年度最初の3ヶ月(10-12月)は前年より少ないと指摘した。また、乾燥気候がなお続いていることや害虫被害などから生産が上向いても限定的との見方を示唆。コロンビアの見通しは950万袋から900万袋に下方修正し、これは前年度の 866万4000袋を小幅上回る。
すでに収穫を終えたブラジルは14%以上減り、このほかアフリカならコートジボワールやタンザニア、ウガンダ、アジアはパプアニューギニアとベトナム、またメキシコ、エルサルバドル、エクアドル、ペルーでも減少見通し。インドネシア以外にほかの生産不振を補える国が見当たらないという。また、期初在庫の縮小などから2010年の世界供給が厳しくなり得るとした。
2009年の世界消費推定は 1億3200万袋で据え置いた。また、ICOのマネジングディレクター、オゾリオ氏は米通信社ダウ・ジョーンズとのインタビューで、世界の景気停滞の中でも2010年のコーヒー消費増加が続くとし、少なくとも1億3400万袋に到達するのを見越した。
Posted by 直