2010年02月22日(月)
2010年世界小麦生産減少見通し・国連FAO高官
[穀物・大豆]
国連食糧農業機関(FAO)高官は2010年の世界小麦生産が著しく減少する可能性があるとの見方を明かした。具体的に予測するのは尚早としながら、前年割れ見通しではあるとコメント。2008年には価格上昇を背景に作付が大幅増加し、この結果、生産が2年間で8.5%伸びた。在庫積み増しにおよび、このため米国などで小麦からコーンや大豆などほかの穀物に乗り換えが広がっていると説明する。
また、例年並みの天気であるなら生産ダウンでも供給へのインパクトは限られるとする一方、近年の降雨や気温システムに変動が大きいことを指摘している。ただ、生産は落ちても過去2年間の記録的な生産で在庫は潤沢なことを認識した。今年6月時点での期末在庫を1億8350万トン見越し、これは2年前を28%上回る見方という。
Posted by 直