2010年02月22日(月)
2010年の米GDP、一段と上方修正・NABEエコノミスト見通し
[金融・経済]
全米ビジネス経済協会(NABE)は23日、エコノミストの米景気見通し調査最新結果を発表し、2010年の実質国内総生産(GDP)予測が一段と上方修正となったことを明かした。2010年のGDP予測は年率3.1%増。昨年11月の前回調査で2.9%だったのを上回る。また、2011年には3.2%と伸びペースがやや速まる見通しだ。
失業率予測は2010年に9.9%上昇とした。これは9.8%から上方修正。ただ、2011年には9.2%に伸び悩むのを予想しており、2009年の9.3%も下回る上昇予測である。
経済の3分の2を占める個人消費支出の見通しについて2010年を2.0%増から2.2%増に改定した。また、2011年には2.8%増えることを予想。住宅投資に関すると、2010年を9.0%増から8.0%増に引き下げ、しかし2011年に14.3%と伸びに弾みがつく見方となった。
企業の設備投資になると、建物には2010年分が従来の7.3%減以上の10.8%減とした。 2011年は横ばい見通し。一方、機材・ソフトウエアになると、2010年分を4.2%増から7.2%増に改定下。2011年には8.6%、一段の増加予想だ。
2010年の貿易赤字幅が従来予測3693億ドルから3560億ドルに改定となった。しかし、2011年には3660億ドルに赤字拡大の見方である。
物価については、個人消費支出(PCE)物価コア指数を10-12月期ベースでみて2010年に前年比1.5%上昇と前回調査から変わらない。2011年には17%上昇見通しとなった。
調査は1月22日から2月4日に行われた。
Posted by 直