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2010年02月25日(木)

2010年世界小麦作付予測引き上げ、コーン増反見通し・IGC
  [穀物・大豆]

国際穀物理事会(IGC)は25日に発表した世界穀物需給の月次報告で、2010年の世界小麦作付が2億2200万ヘクタールになるとの見通しを発表した。前年から0.8%減少の見方だが、従来見越していたよりも100万ヘクタールの引き上げ。典型的なイールドになることを前提に生産は6億5900万トンになると予想し、これも600万トンの上方修正である。

欧州連合(EU)の生産は増加を予想する反面、ロシアとウクライナでは小幅減少となり得るという。カナダの一部農家は採算性の面で春小麦から油種などほかの作物に乗り換えの可能性があるという。米国ではコーン、油種の収穫が遅れたうえ、多雨の影響もあって軟質赤色を中心に冬小麦の作付削減に至ったと指摘した。また、春小麦は採算性が低いために増反はなさそうとしている。米国の小麦作付はあわせて5400万ヘクタール、前年から600万減少を見通す。

中国ではイールドが平均以上とならないと前年割れ必至とみている。インドの生産は前波の8000万トン予想。イランで増加見通しの一方、トルコは小幅ダウンとみる。北アフリカの情勢が降雨で改善下と評価している。

2009/10 年度の世界小麦生産は前回報告での推定を100万トン上回る6億7500万トンになるとした。上方修正でも前年からは1.60%減少の見方になる。反面、 2009/10 年度世界小麦消費見通しは100万トン引き上げ、前年比6.26%増の6億4300万トンに改定した。2009/10 年度貿易も従来予測から100万トン上方修正して1億2000万トンに改定。しかし、前年からは11.76%減少をみている。

期末在庫見通しは1億9700万トンを維持した。前年度の1億6500万トンから膨らむ。

IGC は、2010年のコーン作付が前年比1.6%増になると見通した。米国、独立国家共同体(CIS)、南米で増反を予想する。

2009/10年度の世界コーン生産推定は500万トン引き上げて7億9700万トンとした。従来は前年比横ばいをみていたのから、前年比0.76%増の見方に転換。

2009/10 年度コーン消費推定は8億300万トンから8億400万トンに改定し、これは前年比3.73%増となる。貿易を従来予測から100万トン多い8500万トンにし、これは前年度も100万トン上回る見方だ。

期末在庫は1 億4000万トンと見通す。300万トンの上方修正。しかし、前年度の1億4800万トンは下回る見方を維持した。

Posted by 直   

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