2006年12月15日(金)
利上げが終了したと推測するべきではない、ECB理事
[要人発言]
ECBのリーブシャー理事は15日、ウィーンの記者クラブで会見を行い、ECBは将来の利上げやその時期について、事前の取り決めは一切行っていないが、前回で利上げが終了したと推測するべきではないと発言、追加利上げに含みを持たせた。
理事はリスク要因として、残高マネーとクレジットの力強い伸びを挙げ、年率で二桁の増加を見せている民間のローンなどを注視しているとした。
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割安な人民元は過度の対中投資を促す、FRB議長
[要人発言]
バーナンキFRB議長は15日、対中戦略会議出席のため訪問中の北京で講演、中国に対し柔軟な為替政策の必要性を訴えた。
不胎化介入による極度な通貨政策は危険な手法だと批判、これを放棄することによって、金融政策の柔軟性を得ることが出来、国内需要の増加や過剰な対中投資の抑制、国際収支の不均衡の解決につながるとした。
人民元が割安な状況に置かれている限り、これが上昇に転じた際のキャピタルゲインを狙った投資が増え続けるとし、更なる介入の必要性が生じるだけだと指摘した。また、人民元の金利がドルの金利を上回っている限り、巨額な資本の流入が続くため、結果的に中央銀行から金融政策によって国内景気を制御する方法を奪ってしまうとした。
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2006年12月13日(水)
金利は依然として低水準、ルクセンブルグ中銀総裁
[要人発言]
ECB理事を務めるメルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁は13日、欧州圏の金利は依然として低水準にあり、経済を下支えしているとの見方を示した。中長期的なインフレリスクはは明らかに上方にあるとし、リスク要因の一つとして原油価格の予想を上回るペースでの上昇を挙げている。
我々は常に物価の安定を最優先に、必要と思われる事を行っているとした上で、経済は潜在的成長率を上回るペースで伸びており、景気伸び悩みのリスクは低下しているとした。
最近フランスの政治家からECBの引き締め姿勢に対する批判が相次いでいることに対しては、来週の選挙と関係があるかもしれないと答え、市場はこの話題に対して何一つ動かないという、正しい反応を示していると、ECBの正当性を主張した。
Posted by 松
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