2006年12月07日(木)
通貨と信用の伸びは非常に高い、独連銀総裁
[要人発言]
ECB理事であるドイツ連銀のウェーバー総裁は7日、フランクフルトで開かれた経営会議でスピーチを行い、通貨供給(Money)と信用(Credit)の伸びは非常に高いと、これらが物価上昇につながるとの警戒感を改めて示した。現在、中央銀行は世界的に過剰な流動性を市場から吸い上げようとしており、結果的に利回りを求める動きは縮小し、リスクの過小評価も修正されているとした。また、これらのプロセスは整然と進められていくとの自信を見せた。
しかしながら、中銀は最もありそうなシナリオだけを見ているのではなく、無秩序な動きに考慮に入れなければならないと、世界的な金融の安定に対するリスクを注視すべきとの見方を示した。
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BPテキサスシティー製油所でハイドロクラッカーが稼動再開
[エネルギー]
テキサス州環境局への報告によると、BPのテキサスシティー製油所は、昨年8月以来停止していた日量6万バレルの処理能力をもつガソリン生産装置の一つ「ウルトラクラッカー」の稼動を再開させた模様。
製油所の処理能力は日量46.3万バレルとされるが、安全面の理由から装置の点検、閉鎖が相次ぎ、7-9月期の生産は24.7万バレルまで落ち込んでいた。関係者の話では、ウルトラクラッカーの稼動再開で生産は2週間以内に30万バレルまで増加するという。
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利上げは中期的なインフレリスクを反映、ECB総裁
[要人発言]
トリシェ総裁は理事会後の記者会見で、利上げは中期的な物価上昇のリスクを反映してのものと説明、ECBは物価安定に向け、全ての動向に注意を払っていく (monitor very closely) とした。この“ monitor very closely” いう言い回しは会見の中で何度となく使用されたようだ。
また、現在の金融政策については、もしECBによるインフレ並びに景気見通しが正しければ、「引き続き緩和的」だとしている。もっとも従来のようにECBの見通しは将来の金融引き締めを保障するものとは発言していない。
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ECB、政策金利を3.50%に引き上げ
[金融・経済]
欧州中央銀行(ECB)は7日、金融政策理事会を開き、政策金利を0.25%引き上げ年3.50%にすることを決定した。
・・・利上げは既に織り込み済み、トリシエ総裁の会見に注目したい。
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ナイジェリアで新たな石油施設攻撃、供給には影響なし
[エネルギー]
ナイジェリア南部の油田地帯で7日、イタリア石油大手Eni子会社アジップの石油輸出施設に対すて武装グループによる新たな攻撃があり、1名が死亡、イタリア人職員3名が誘拐された模様。死亡したのが職員なのか、武装グループのメンバーなのかは分かっていない。Eni社は3名が誘拐されたことを認めたが、日量20万バレルとされる石油供給に影響はないとしている。
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2006年12月06日(水)
今後2、3年で食物繊維からのエタノール生産が可能に
[砂糖]
ブラジル国営石油会社ペトロブラス幹部は6日、ブラジルでは今後2、3年のうちに砂糖きびバガス(圧搾後の食物繊維)からエタノールを生産できるようになるとの見通しを示した。現在バガスは発電用に使用されているだけで、エタノールは砂糖きびから抽出される蔗糖から作られている。バガスからの生産が可能になれば、砂糖きびの作付けを増やすことなしにエタノール生産を倍増させることもできるという。
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ADP11月雇用数は15.8万人増
[経済指標]
米雇用サービス大手のADPが発表する雇用レポートによると、
11月の雇用数は前月比で15万8,000人増加した。
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11月の雇用統計は直近のデータが振るわなかったこともあり、ここへきてアナリストも予想の数字をやや引き下げているが、今回のADPはこれを上回るものとなっている。
ADPは春からこのデータの発表を開始、労働省の雇用統計の直前に発表することで注目を集めたいとの意図が見られる。しかしながら雇用統計との誤差も多く、今のところ、あまり参考にはなっていないようだ。
Posted by 松
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