2006年12月20日(水)
利上げはマネーの拡大を食い止めるに至っていない、ECB総裁
[要人発言]
ECBのトリシエ総裁は20日、欧州議会で景気見通しについての証言を行い、経済成長とインフレリスクについてこれまで通りの主張を繰り返した。
現在の景気については7-9月期のGDPが主に欧州圏内の需要により四半期ベースで0.5%の成長となった事を挙げ、今年前半のペースからはやや鈍化したものの、引き続き力強いペースで成長しているとした。また07年、08年共に潜在成長率前後での成長を続けていくとの見通しも述べている。経済成長を阻害するリスクとしては、石油価格の高騰、保護主義の台頭、国際収支の不均衡を指摘している。
Posted by 松
2006年12月19日(火)
2%以上の経済成長ならインフレ進行も、ダラス連銀総裁
[要人発言]
ダラス連銀のフィッシャー総裁は19日テキサス州ロングビューで開かれたランチョンでスピーチを行い、目先のインフレについて改めて警戒感を示した。
景気については、住宅市場の大幅調整はまだ全て終わったわけではないとする一方、住宅や自動車業界をはじめとした製造業の落ち込みはサービス業の成長で十分カバーできていると楽観的な見方を示した。また、米国はもはや製造業だけの国ではないことを理解しなければならないとも述べている。
物価については、2007年度に2%以上の経済成長が見られた場合、今年後半よりもインフレが加速してもなんら不思議はないと指摘、インフレが許容し難い水準まで加速するリスクは、依然として景気減速のリスクより高いとした。FEDの仕事は経済を適正なペースで持続的に成長しさせながら、インフレ進行を食い止めることにあると強調、2007年度もこの目標を達成できると自信を示した。
Posted by 松
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