2007年02月07日(水)
消費者信用残高は60.1億ドル増、ほぼ市場予想通り
[経済指標]
連邦準備制度理事会(FRB)が発表した12月の消費者信用残高は2兆4,005億9,000万ドルと前月比で60.1億ドル増加、ほぼ市場予想通りの結果となった。
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06年12月 | 前月比 | 06年11月 | |
消費者信用残高 | 2400.59 | ↑ 6.01 | ↑ 13.66 |
>回転信用残高(Revolving) | 876.18 | ↑ 0.61 | ↑ 9.94 |
>非回転信用残高(Nonrevolving) | 1524.41 | ↑ 5.40 | ↑ 3.72 |
市場予想 | ↑ 6.00 | ||
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経済成長次第では追加利上げもある、フィラデルフィア連銀総裁
[要人発言]
フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は7日、フィラデルフィア商工会議所で講演を行い、経済成長が加速すればFEDが追加利上げを行う可能性が高まるとの認識を示した。
経済は2007年度も引き続き経済は堅調に推移するとし、GDP成長率を3%前後と予想した。また、好調な経済が失業率を5%未満に抑えるとの見方も示している。住宅市場の安定や堅調な個人消費、貿易赤字の改善が景気を下支えするとしている。
住宅については安定化のサインが見え始めたとしながらも、まだ(安定化の)初期段階にあり先行きは不透明な部分が多いと慎重な見方を崩さなかった。個人消費については、雇用が好調なこととそれに伴う賃金の上昇が更に消費を押し上げる可能性があるとした。貿易収支はこれまでのドル安が輸出を伸ばし、赤字改善に貢献したとの認識を示した。
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石油在庫統計:留出油は寒波の影響で363万バレルの取り崩し
[エネルギー]
米エネルギー省が7日に発表した石油在庫統計によると、2日現在の暖房油を含む
留出油在庫は前週から363万バレルの大幅取り崩しとなった。
寒波による暖房需要増が影響している。
一方、ガソリンは260万バレルの大幅積み増し、原油は45万バレル減少した。
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2月2日現在 | EIA発表 | 前週比 |
原油在庫 | 324478 | ↓ 449 |
ガソリン在庫 | 227214 | ↑ 2600 |
留出油在庫 | 136345 | ↓ 3632 |
製油所稼働率 | 87.34% | ↑ 0.28 |
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4Q労働生産性は前期比3.0%上昇、市場予想上回る
[経済指標]
労働省が発表した10-12月期労働生産性は前期比で3.0%上昇、
市場予想を大きく上回る結果となった。
2006年の生産性は前年比2.1%上昇、97年以来の低い伸びとなる。
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06年4Q | 前期比 | 速報値 | 06年3Q | 市場予想 | |
労働生産性 | ↑ 3.0% | ↑ 3.0% | ↓0.1% | ↑ 2.0% | |
単位労働コスト | ↑ 1.7% | ↑ 1.7% | ↑ 3.2% | ||
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OPEC減産で石油市場は安定に向かう、イラン石油相
[エネルギー]
イランのハマネイ石油相は6日遅く、イラン革命28周年の記念式典のテレビ番組で発言、OPECが実施した2度の減産で石油市場は安定に向かうとの認識を示した。10月の減産がほぼ全ての加盟国によって70-75%は遵守され、更に2月からの追加減産を実施したことにより、OPECバスケット価格は46ドル台まで落ち込んだ後53ドル近くまで反発、上昇トレンドに入ったように思われると述べた。4-6月期は歴史的に見て価格が下落することが多いが、減産が機能することで下落は食い止められるという。
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OPEC追加減産の鍵は価格動向が握る、リビア石油代表
[エネルギー]
リビア国営石油のガーネム代表は6日、ダウジョーンズのインタビューに答え、OPECは3月に開く定例総会で追加減産の是非を協議する意向を明らかにした。加盟国の間では在庫の高さが依然として懸案事項となっているとする一方、決定の鍵は価格動向が握っているとも述べた。3月の総会は需要が低下する4-6月期を前に開かれるが、その時点で1バレル60ドルに近い水準を維持しているようなら、減産の必要はないという。
市場は依然としてやや供給過剰状態にあるが、バランスを取る方向に向かっていると指摘。また、最近の原油価格は2月から実施されている日量50万バレルの追加減産が下支えの一因となっているとした。また、今後核開発を巡りイランと西欧諸国の緊張が高まれば価格は更に上昇するとも述べた。
6日にはナイジェリアのダウコル石油相もコメントを出しており、3月総会での協議は2月1日からの減産の成果を確認してから行われると、現時点での判断を避ける発言をしている。
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ナイジェリア大統領、南部油田地帯の治安対策会議を招集
[エネルギー]
ナイジェリア政府は6日遅く、オバサンジョ大統領が南部油田地帯の治安回復のための対策会議を8日に招集することを明らかにした。会議には関係する州の知事、エネルギー相と労働相、ナイジェリア国営石油や国内に展開する石油企業の幹部、2つの石油労働者組合代表が参加する。ナイジェリア南部ではこのところ石油企業職員の誘拐事件が多発、労働組合は警備の強化などを求め今週初めからストを行うと警告していたが、大統領が会議を開くことを約束したためストは回避されている。
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2007年02月06日(火)
EIA、07年度の原油価格見通しを大幅引き下げ
[エネルギー]
米エネルギー省情報局(EIA)は6日、2月の短期アウトルックを発表、2007年度のWTI原油平均価格見通しを1バレル59.46ドルと前月から4.96ドル大幅に引き下げた。2008年度も62.58ドルと2ドル下方修正している。世界石油需要は2007年が日量2,088万バレルと前月からほぼ据え置き。OPECの1月生産量は日量3,001万バレルと前月から34万バレル減少。ベネズエラが11万バレル、イラクが25万バレル減る一方、アンゴラは2万バレル増加した。イラクとアンゴラを除くOPEC10の生産量は日量2,677万バレル。減産実施前の昨年9月からは87万バレル減少、遵守率は72.5%に達している。
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ナイジェリアで新たな誘拐事件が発生
[エネルギー]
ナイジェリアの警備関係者によると、6日に同国南部の油田地帯で新たな誘拐事件が発生、ロイヤルダッチシェルに勤務するフィリピン国籍の従業員2名が連れ去られた模様。誘拐の際に少なくとも警察官2名が負傷したという。
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BPの2007年アラスカ原油生産は当初予想を下回る
[エネルギー]
アラスカ最大のプルードーベイ油田の運営に関わるBP子会社のプルードーベイ・ロイヤルティー・トラストは5日、証券報告書の中で、2007年度の同油田におけるBPの生産分は日量9万バレルを下回るとの見通しを示した。当初2012年まで9万バレルを上回るとしていたのから下方修正した。修正は16マイルに及ぶ腐食したパイプラインの交換作業よるものという。BPは昨年8月、同油田からの原油を輸送するパイプラインに深刻な腐食が見つかったことを理由に、生産の約半分にあたる日量20万バレルの生産を停止した。
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エタノール備蓄積み増しの必要性を示唆、米エネルギー長官
[エネルギー]
ボドマン米エネルギー長官は5日、予算教書発表に伴う記者会見で、将来的にエタノールの戦略備蓄積み増しを検討する必要が出てくるとの見通しを示した。ブッシュ政権は今後20年で石油の戦略備蓄を現在の倍以上に当たる15億バレルまで積み増しする計画を発表したが、具体的な内容については現在も様々な案が検討されていると言う。その中には備蓄施設を従来のメキシコ湾岸ではなく、ロッキー山脈以西や東西の海岸沿いに建設する案や、原油以外に石油製品の積み増しを行う案などが含まれている。
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ISO、世界砂糖需給を700万トンの供給過剰に引き上げ
[砂糖]
国際砂糖機関(ISO)は6日、06/07年度の世界需給が700万トン近い供給過剰になるとの見通しを明らかにした。公式な推定の発表は今月後半になるが、昨年11月の推定で580万トンの供給過剰としていたのから大幅上方修正となる。今後1年の間に価格が上昇する可能性は非常に低いという。
インドの生産は2,300万から2,400万トン。前回推定からは引き下げとなるが、前年の1,930万トンからは大きく増加する。また、同国の輸出は300万トンを超える可能性もあるとし、白糖国際価格上昇の大きな妨げになっているとした。また、中国の生産は前年の900万トンから1,100万トンに増加する。ブラジルでも適度な降雨に恵まれ、これまでの予想以上の生産が見込まれるという。
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