2007年02月16日(金)
インフレ沈静化の見込みがある、シカゴ連銀総裁
[要人発言]
シカゴ連銀のモスコウ総裁は16日、シカゴで講演を行い、インフレの沈静化に対して「ここ数ヶ月のトレンドは見込みがある(Shows Promise)」と、かなり楽観的な見方を示した。あらかじめ用意されたスピーチの内容は、FRBが年2回の金融政策報告書を議会に提出した直後だけにその内容に沿ったものだったが、質疑応答ではこれまでよりもインフレの沈静化を認める発言が多かったようだ。今年に入ってからの石油価格下落を前向きに評価、この傾向が今後も続くことを望むとしている。
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ナイジェリア武装勢力が攻撃対象拡大か、米領事館が警告
[政治・国際情勢]
ラゴスにある米国の駐ナイジェリア領事館は16日、同国の武装勢力がこれまでの石油関連施設から、西欧諸国のビジネス施設や観光名所に攻撃対象を拡大する可能性があるとの警告を発した。多発している誘拐事件も、今後更に過激になる可能性があるという。
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減産によって市場は安定、OPEC事務総長
[エネルギー]
OPECのエル・バドリ事務総長は16日、ダウジョーンズ社のインタビューに答え、石油市場はOPECの減産を受けて安定した良い状態を保っているとの認識を示した。これが3月まで続くかは分からないとしながらも、少なくとも現在の状況は良いと言う。また、OPECは」減産目標の66%を達成しており、非常に良い状況だとも述べている。2月からの追加減産分については、3月の第2週まで具体的な効果は確認できないとした。減産遵守が向上することを望んではいるものの、現状でも十分満足できるという。
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世界砂糖市場は720万トンの供給過剰、ISO
[砂糖]
国際砂糖機関(ISO)は16日に発表した四半期レポートで、06/07年度の砂糖市場は720万トンの供給過剰との見通しを出した。前回11月の推定は580万トン、9月の推定では220万トンだったのから大きく供給過剰が拡大した。生産は1億6,020万トンと前回から190万トンの上方修正、前年からは4.9%増加する。一方消費は1億5,300万トンと前年から2.15%増加に止まった。消費の伸びはここ10年の平均である2.29%をやや下回るペースだ。貿易のバランスで見ると、世界の輸出余力は輸入需要を400万トン上回るという。これが全て砂糖在庫の積み増しに回るとすると、期末在庫は6,730万トンと消費の44%まで増加するとした。
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ECBはマネーの伸びも重視する、パラモ専務理事
[要人発言]
ECBのゴンザレス・パラモ専務理事は16日、スペイン貯蓄銀行会議で講演を行い、マネーの伸びと経済成長が物価安定に対するリスク要因になるとの認識を示した。過去15ヶ月近く金利を引き上げているにもかかわらず、12月のM3の伸びが9.7%に達するなどマネーはユーロ発足後最高の伸びを示していることを指摘、他の主な中央銀行は経済を基準に金融政策を決定しているのとは異なり、ECBはマネーの分析も重視していると述べた。
ここ数ヶ月間、欧州圏のインフレは目標とする2%以内に収まってはいるが、ECBは中期的なインフレリスクを懸念していると改めて強調、目先の追加利上げを示唆した。
経済成長は更に広がりを見せつつあるとし、過去の経済成長期に比べ現在の金融政策は依然として緩和的であるとも述べた。我々のするべきことは経済成長を創り出すことではなく、物価を安定させることだと強調。しかしながら、成長が加速すれば中銀が利上げを積極的に行うとの見方は否定した。
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ミシガン大消費者指数は前月から低下、予想も下回る
[経済指標]
ミシガン大が発表した2月の消費者指数速報値は93.3と前月から3.6ポイント低下、市場予想も下回った。
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07年2月 | 07年1月 | 市場予想 | ||
消費者指数 | 93.3 | 96.9 | 96.5 | |
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輸出成約:小麦36.1万トン、コーン138.9万トン、大豆38.1万トン
[穀物・大豆]
農務省が発表した8日までの週の輸出成約高は、コーンが138.9万トンと前週から50%以上増加と市場予想を大きく上回った。一方、小麦と大豆は予想を下回る低調な結果に終わっている。
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2月8日 | 今年度 | 次年度 | 合計 | 前週比 | 市場予想 | |
小麦 | 361.4 | 0.0 | 361.4 | ↓57.1% | 400.0 〜650.0 | |
コーン | 1386.4 | 3.0 | 1389.4 | ↑ 51.5% | 700.0 〜1000.0 | |
大豆 | 380.7 | 0.0 | 380.7 | ↓6.7% | 450.0 〜700.0 | |
大豆ミール | 170.3 | 0.6 | 170.9 | ↑ 25.1% | 75.0 〜150.0 | |
大豆油 | 2.3 | 0.0 | 2.3 | ↓20.7% | 0.0 〜10.0 | |
綿花(アップランド) | 298.4 | 8.5 | 306.9 | ↑ 17.7% | ||
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PPIは前月比0.62%下落、市場予想通り
[経済指標]
労働省が発表した1月生産者物価指数(PPI)は前月から0.62%下落、市場予想通りの結果となった。食品とエネルギーを除いたコア指数は0.19%の上昇と、こちらも予想通り。
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前月比 | 07年1月 | 06年12月 | 市場予想 | |
生産者物価指数(PPI) | ↓0.62% | ↑ 0.87% | ↓0.6% | |
コア(エネルギ・食品除く) | ↑ 0.19% | ↑ 0.19% | ↑ 0.2% | |
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住宅着工件数は前月から大幅に減少
[経済指標]
国勢調査局が発表した1月の住宅着工件数は140.8万戸と前月から14.3%の大幅減となった。
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07年1月 | 前月比 | 06年12月 | 市場予想 | ||
新規住宅着工件数 | 1408 | ↓14.30% | 1643 | 1600 | |
建築許可件数 | 1568 | ↓2.79% | 1613 | 1590 | |
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2007年02月15日(木)
住宅市場指数は前月から5ポイント上昇
[経済指標]
全米住宅建設業協会(NAHB)が発表した2月の住宅市場指数(HMI)は40と前月から5ポイント上昇、昨年6月以来の高水準となった。
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フィラデルフィア連銀指数は前月から大幅低下
[経済指標]
フィラデルフィア連銀が発表した2月の製造業指数は0.6と前月から7.7ポイント低下、市場予想も下回った。
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07年2月 | 07年1月 | 市場予想 | ||
現況指数 | 0.6 | 8.3 | 4.0 | |
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鉱工業生産は0.5%低下、市場予想下回る
[経済指標]
FRBが発表した1月の鉱工業生産指数は前月から0.49%低下、05年9月以来の下げを記録した。設備稼働率は81.25%に低下、共に市場予想を下回った。
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07年1月 | 06年12月 | 市場予想 | ||
鉱工業生産指数 | ↓0.49% | ↑ 0.55% | →0.0% | |
設備稼働率 | 81.25% | 81.79% | 81.7% | |
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対米証券投資:資金流入は02年1月以来の低水準
[経済指標]
財務省が発表した12月の対米証券投資は156億900万ドルの流入、02年1月以来の低水準となった。米株式市場からは116億ドル資金が流出、こちらは90年以降で最大の流出となる。
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NY連銀指数は市場予想を上回る大幅上昇
[経済指標]
NY連銀が発表した製造業景況感指数(エンパイア指数)は24.35と前月から大きく上昇、市場予想も上回った。
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現況指数 | 07年2月 | 07年1月 | 市場予想 | |
総合 | 24.35 | 9.13 | 11.00 | |
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輸入物価指数は前月から大きく下落、石油製品の値下がりが主導
[経済指標]
労働省が発表した1月の輸入物価指数は前月比で1.22%下落した。
石油製品が7.35%下落したのが主な要因。
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07年1月 | 前月比 | 前年比 | 06年12月 | |
輸入物価指数 | 113.8 | ↓1.22% | ↑ 0.09% | ↑ 1.14% |
>非石油製品 | 105.7 | →0.00% | ↑ 1.63% | ↑ 0.48% |
輸出物価指数 | 113.0 | ↑ 0.27% | ↑ 4.15% | ↑ 0.71% |
>農業製品 | 138.1 | ↑ 0.66% | ↑ 13.48% | ↑ 2.39% |
>非農業製品 | 111.2 | ↑ 0.27% | ↑ 3.35% | ↑ 0.54% |
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失業保険申請件数は35.7万件予想を大きく上回る
[経済指標]
労働省が発表した週間失業保険申請件数は35.7万件と前週より4.4万件増加、市場予想を大きく上回った。
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2月10日 | 前週比 | 2月3日 | 市場予想 | ||
新規申請件数 | 357.00 | ↑ 44.00 | 313.00 | 315.00 | |
4週平均 | 326.25 | ↑ 17.50 | 308.75 | ||
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1,400万バレルまでの生産増もあり得る、サウジアラムコ
[エネルギー]
サウジアラムコの備蓄担当マネージャーは14日、サウジは2009年以降に生産能力を日量1,200万から1,400万バレルの間に引き上げる計画であることを明らかにした。現時点で正確な見通しは立っていないが、生産は日量1,400万バレルまで増える可能性があるという。ヌアイミ石油相は先週末に行ったインタビューで、2009年末までに生産は1,250万バレルに増えるとの見通しを示している。
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OPEC月報:世界石油需要は2万バレルの小幅下方修正
[エネルギー]
石油輸出国機構(OPEC)が15日に発表した月報によると、2007年の世界石油需要は日量8,537万バレルと前月から2万バレルの小幅引き下げとなった。イラクとアンゴラを除くOPEC10の1月生産量は日量2,676万バレルと前月から11万バレル減少している。
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世界金需要は前期比51トン増、ETF投資が牽引
[メタル]
ワールドゴールドカウンシル(WGC)が15日に発表した最新の需給データによると、06年10-12月期の世界金需要は899トンと7-9月期から51トン増加。宝飾需要が15トン減少したものの、ETF投資が65トンと大きく増加し需要全体を引き上げた。前年同期からは70トン増えている。
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