2007年02月16日(金)
減産によって市場は安定、OPEC事務総長
[エネルギー]
OPECのエル・バドリ事務総長は16日、ダウジョーンズ社のインタビューに答え、石油市場はOPECの減産を受けて安定した良い状態を保っているとの認識を示した。これが3月まで続くかは分からないとしながらも、少なくとも現在の状況は良いと言う。また、OPECは」減産目標の66%を達成しており、非常に良い状況だとも述べている。2月からの追加減産分については、3月の第2週まで具体的な効果は確認できないとした。減産遵守が向上することを望んではいるものの、現状でも十分満足できるという。
OPECは価格が上昇しすぎることは望んでいないとし、バスケット価格で1バレル55ドルから60ドルが望ましいとした。もっとも、生産方針を決定するための価格目標は設定していないことも強調している。
今年から新規に加盟したアンゴラは、同国の生産量が日量200万バレルに達するまで生産枠を設けないとの噂が市場で流れていることについては、これを否定。現在担当者と協議を続けており、まもなく生産枠が適用されるとの見通しを示した。3月の総会後にアンゴラを訪問する予定もあるという。
リビアの国営石油代表を務めていたエル・バドリ氏は今年初めに事務総長に就任、任期は3年となっている。
Posted by 松