2025年04月15日(火)
IEA、世界石油需要見通しを30万バレル引き下げ
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は15日に発表した月報で、2025年の世界石油需要が前年比で日量73万バレル増加するとの見通しを示した。前月から30万ばれルの大幅な引き下げとなる。トランプ関税を受けた貿易摩擦の拡大が、世界景気の足枷になるとの見方が背景にあり、2026年の需要の伸びは69万バレルと、更にペースが鈍るとの見方も示した。一方で2025年1-3月期の需要は前年比で120万バレルの増加と、2023年以降で最も強い伸びになるという。
世界石油生産は3月に日量1億360万バレルと、前月から59万バレル増加した。前年比では、91万バレルの増加となる。非OPECプラスの生産増が全体を主導しているほか、OPECプラスも5月から生産を日量41.1万バレル引き上げる方針を示しているが、一部の国の生産過剰に陥っていることから、生産が大幅に減少する可能性も残っている。2025年の生産前年比で120万バレルの増加と、前月から26万バレルの下方修正、米国とベネズエラの見通し引き下げが背景にある。2026年には海上油田の生産増が主導する形で、日量96万バレル増加するという。
製油所稼働は2025年の平均で日量8,320万バレルと前年比で23万バレル増加、前月の34万バレルから下方修正となった。2026年には日量8,360万バレルと、36万バレル増加する見通しとなっている。製油所マージンは3月大西洋岸で低下したものの、シンガポールでは重質油を中心に上昇した。
世界の石油在庫は、2月に76億4,700万バレルと、前月から2,190万バレル増加した。在庫は依然として過去5年のレンジの下限近くに低迷している。天然ガス液(NGL)とフィードストックの在庫が4,120万バレルの積み増し、そのうちOSCD諸国の陸上在庫が1,410万バレル増加した。速報データによると、3月は新興国の原油や洋上在庫を中心に更なる積み増しが予想されるという。
Posted by 松 4/15/25 - 09:41



