2006年12月04日(月)
インフレに対する警戒を緩めるべきでない、ECB理事
[要人発言]
トリシェECB総裁と理事を務めるオルドネス・スペイン中銀総裁は4日、ユーロシステムとラテンアメリカ諸国の中銀関係者向けのセミナー後に記者会見を開いた。
総裁は為替市場について、過剰な変動は経済成長にとって好ましくないと、警戒感を示した。また経済のグローバル化によって工業製品の輸入価格は下落したが、それによって石油をはじめとした商品に対する需要が増加し全体的な価格を押し下げていると指摘している。7日の理事会における追加利上げの可能性についてはコメントを避けた。
オルドネス理事は、他の途上国に比べ経済成長が穏やかなのにも関わらず、中南米諸国の外貨準備が増加しているとの認識を示した。また、中央銀行はインフレリスクに対する警戒を緩めてはいけないと、従来の主張を繰り返している。
Posted by 松