2006年12月08日(金)
原油1バレル60ドルは適正水準、サウジ王子
[エネルギー]
駐米大使を務めるサウジのアルファイサル王子は7日、プリンストン大で講演を行い、現在の1バレル60ドルという原油価格は適正で受け入れられる水準だとの見解を示した。最近のドル急落には強い懸念を示し、(原油価格は)輸出国にとっては実質的に60ドルを下回るものとなっているとした。また、インフレを考慮すれば、価格は150ドルになっているだろうと、60ドルという価格水準が決して高くないことを強調、消費国、生産国双方にとって公正な価格であるとした。一方、これ以上上昇すると、貧しい国々への影響が大きく出るとの懸念も示している。
また、価格が急騰する前には大きく値下がりしていたことを指摘。ここ3年で価格が倍になったことを懸念する割には、90年代終わりに10ドルにまで落ち込んだ際、石油収入減少に苦しむサウジを心配する声はまったく聞かれなかったとも語った。
Posted by 松