2006年12月14日(木)
OPEC、来年2月から50万バレルの追加減産を決定
[エネルギー]
石油輸出国機構(OPEC)は14日、ナイジェリアのアブジャで第143回臨時総会を開催、07年2月1日からイラクを除く10カ国の生産量を日量50万バレル削減することで合意した。
世界経済は引き続き成長が見込まれているが、2007年度はペースがスローダウンすると予測。石油需要が日量130万バレル増加するのに対し、非OPECの生産は1984年以来最高となる日量180万バレル増加すると、目先の供給過剰に懸念を表明している。
10月にカタールのドーハで開いた緊急会議で日量120万バレルの減産を決定したことについては、これにより市場は安定し需給も均衡に向かっていると評価。依然として価格が不安定なのは依然として供給過剰が続いているからだとしている。
また、07年1月からアンゴラを正式メンバーとして迎え入れることを全会一致で決議。リビアのエル・バドリ元石油相を3年の任期で事務総長に正式に選出したことも明らかにした。なお、アンゴラは2月からの減産には参加しない。
総会にはアンゴラの他オマーン、スーダンの石油相、エジプトとメキシコの高官がオブザーバーとして出席した。
次回は、3月15日にウィーンで定例総会が開催される。
各加盟国の減産量内訳 (単位1,000バレル)
加盟国 | 11/1から | 2/1から | |
サウジアラビア | 380 | 158 | |
イラン | 176 | 73 | |
ベネズエラ | 138 | 57 | |
UAE | 101 | 42 | |
ナイジェリア | 100 | 42 | |
クウェート | 100 | 42 | |
リビア | 72 | 30 | |
インドネシア | 39 | 16 | |
アルジェリア | 59 | 25 | |
カタール | 35 | 15 | |
OPEC10 (イラク除く) | 1200 | 500 | |
Posted by 松