2006年12月15日(金)
割安な人民元は過度の対中投資を促す、FRB議長
[要人発言]
バーナンキFRB議長は15日、対中戦略会議出席のため訪問中の北京で講演、中国に対し柔軟な為替政策の必要性を訴えた。
不胎化介入による極度な通貨政策は危険な手法だと批判、これを放棄することによって、金融政策の柔軟性を得ることが出来、国内需要の増加や過剰な対中投資の抑制、国際収支の不均衡の解決につながるとした。
人民元が割安な状況に置かれている限り、これが上昇に転じた際のキャピタルゲインを狙った投資が増え続けるとし、更なる介入の必要性が生じるだけだと指摘した。また、人民元の金利がドルの金利を上回っている限り、巨額な資本の流入が続くため、結果的に中央銀行から金融政策によって国内景気を制御する方法を奪ってしまうとした。
Posted by 松