2008年11月04日(火)
9月製造業受注は前月比2.53%減、予想以上の落ち込み
[経済指標]
米商務省によると、9月の製造業受注は前月比2.53%減少した。2ヶ月連続ダウンで、前月よりペース鈍化でも市場が予想していた以上の落ち込みである。なお、8月の前月比は速報段階での4.02%減から4.28%減に改定となった。
9 月は項目別でまちまちだった。コンピューター・電子機器が1.85%減少した。非防衛通信機器が1割を超えるマイナスとなり、コンピューター、電子部品、非防衛測定器も前月からダウン。防衛向けの通信や測定器は増加したが、セクターの前月割れを補えなかった。家具が4.21%減少したほか、一次金属、金属製品もそれぞれ前月比マイナス。
一方、増加が目立ったのは運輸機器。民間航空機が29.75%、軍用機10.10%とそれぞれ大幅アップとなり、また、自動車及び部品が3.32%アップ。船・ボートだけは約4%の減少だったが、セクター全体で6.45%増である。機械が0.90%、電気製品は0.83%とそれぞれ前月を上回った。
耐久財が0.89%増で、速報での伸び率0.78%より上方改定である。逆に非耐久財は 5.50%減少し、2ヶ月連続のマイナスだ。9月の製造業受注は運輸を除くと3.72%減、防衛を除いて3.26%のマイナスだった。企業の設備投資の目安となる非防衛資本財受注は前月を0.75%上回り、しかし航空機を除くと1.52%減少した。
Posted by 直