2008年11月19日(水)
10月の新規住宅着工79.1万戸、過去最小規模に
[経済指標]
米商務省によると、10月の新規住宅着工件数は年率換算で79万1000戸となった。1959年の調査開始から最小規模を記録した。前月に比べて 4.47%減少し、4ヶ月連続マイナスである。なお、9月の着工件数は速報での81万7000戸から82万8000戸、8月分が従来推定87万2000戸から85万4000戸にそれぞれ改定。
地域別での着工件数は増加、減少で二分した。北東部で30.97%落ち込んで7万8000戸と 1991年1月以来の低水準。中西部では13.70%ダウンで、1982年3月以降みることのなかった12万6000戸となった。一方、西部の住宅着工が 7.55%増加し、南部で1.46%アップ。
住宅タイプ別では一戸建てが3.28%減の53万1000戸だった。これは1981年10月以来の低水準。一方、5世帯以上の集合住宅は5.73%減少だ。
前年比は全体で37.96%減少した。北東部で51.55%落ち、ほかの市場の着工件数はいずれも3割を超える前年比マイナス。タイプ別でも一戸建て、集合住宅それぞれ一年前を下回った。
先行指標となる建築許可件数は前月より12.05%減って70万8000戸となった。2004年1月にサンプル数が2万に増えてからはもちろん、1万のサンプルで調査が始まった1960年1月にさかのぼっても初めてとなる最小規模である。建築許可も4ヶ月連続マイナスだった。
全ての市場で落ち、最も大きな減少となったのは北東部で23.66%だった。この結果、7万1000戸と過去最小を記録した。次いで南部の13.48%ダウンで、 1991年3月以来となる35万3000戸。西部と中西部は1割を下回る減少。西部が15万5000戸と1967年1月まで戻らないと見当たらない規模に落ちた。
タイプ別では一戸建てが14.50%減少して46万戸となった。1982年2月以来の低水準である。集合住宅でも2-4世帯、5世帯以上それぞれ前月より少ない。
10月の建築許可は前年同月比較で40.10%減った。全ての市場、住宅タイプ別で前年比マイナスである。
Posted by 直