2008年11月19日(水)
10月の消費者物価指数0.96%下落、過去最大の落ち込み
[経済指標]
米労働省が発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前月比で0.96%下落した。1947年に調査が始まってから最も大きな落ち込みであり、市場予想以上でもある。変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は0.07%下がり、1982年12月以来となる予想外のマイナス転落となった。
エネルギーが8.57%下落した。1957年の調査開始以降最大のマイナス幅。ガソリン価格が14.18%とやはり歴史的な落ち込みだ。住宅用燃料油も下がった。一方、食品は0.26%上昇した。前月の半分以下の伸びにとどまり、このうち野菜・果物品、乳製品が著しい値下がりとなった。シリアル、肉は前月より伸び悩んでいる。
コア部分では、航空運賃の下落が目立つ。4.79%と1999年6月以来の大幅マイナス。ホテル宿泊料は1.63% ダウンで、これは今年2番目に大きな値下がりとなった。アパレルは0.97%、3月以来の大幅下落。新車価格は0.51%下落した。3ヶ月連続して前月を下回るが、ペースはやや鈍った。コアで上昇したのは医療や教育、レクレーションだ。ただ、前月よりペースはほぼ変らず、あるいはスローダウンとなっている。
CPIは前年同月に比べて3.66%、コア指数が2.21%それぞれ上がった。いずれも前月時点での前年比伸び率を下回る。
Posted by 直