2009年07月17日(金)
6月新規住宅着工58.2万戸、昨年11月以来高水準
[経済指標]
米商務省によると、6月の新規住宅着工件数は年率換算で前月比3.56%増の58万2000戸だった。2ヶ月連続増加で、昨年11月以来の高水準を更新。市場予想も上回った。また、4月の着工件数が速報の53万2000戸から56万2000戸に引き上げ。4月分は47万9000戸で従来推定の45万 4000戸を上回る水準に改定となった。
市場別にはまちまちだ。増加したのが中西部33.33%と北東部28.57%。中西部では10万 8000戸と昨年11月以来で10万台に回復し、水準的には同10月以来で高い。北東部の8万1000戸は昨年9月以来の高水準である。反面、西部で 14.79%、3ヶ月ぶりのマイナス転落となった。南部の着工件数は1.45%減少。前年比較だと全体で46.01%のマイナスとなった。全ての市場で前年を下回り、北東部の67.47%が市場別で最もきつい落ち込みだ。
住宅タイプ別にみると、一戸建てが前月比14.36%増加し、47万戸と昨年10月以来の高水準となった。5世帯以上の集合住宅は29.37%減。前年比だと一戸建て28.24%、集合住宅74.81%それぞれ減少した。
先行指標となる建築許可件数は前月比8.69%増加した。住宅着工と同じく建築許可も2ヶ月連続して前月より増え、この結果、56万3000戸と昨年12月以来の高水準になった。市場の予想以上でもある。
4 市場揃って前月よりアップで、南部の伸び率が13.91%と最高だ。30万3000戸と今年初めて30万台に乗せ、昨年11月以来の高水準になった。北東部は5.36%増え、5万9000戸と4ヶ月ぶりの水準に膨らんだ。中西部は3.41%伸びて9万1000戸。昨年11月以来で9万を超えた。西部が 1.85%増。緩やかな伸びであるが、これで11万戸、今年2番目の高水準になる。ただ、前年比較になると各市場減少し、全体で52.04%落ちた。
住宅タイプ別の建築許可は、一戸建てが5.91%、3ヶ月連続して増えた。集合住宅に関すると、2-4世帯が3割強の増加となり、5世帯以上は15.96% のプラス転換。前年比は、一戸建てと集合住宅いずれもダウンとなり、5世帯以上が79.55%と特にきつい落ち込みである。
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2009年07月16日(木)
7月フィラデルフィア連銀指数マイナス7.5、予想以上に前月から低下
[経済指標]
フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した7月の企業景況感指数はマイナス7.5となった。前月のマイナス2.2より低く、市場が予想していた以上の低下だ。指数は2007年12月以降、昨年9月を除いてゼロを下回ったまま。ただ、2月にマイナス41.3と1990年10月以来の低水準となったのからはビジネス減速のペースは鈍化している。
活動別指数は揃ってゼロを下回った。出荷が前月に昨年5月以来でゼロを超えてプラス2.1となったのがマイナス9.5に悪化。雇用はマイナス25.3で、これも前月のマイナス21.8より落ちた。在庫は前月マイナス15.4と前月からほぼ変わらない。マイナス幅が縮小した指数もあり、特に目立つのが新規受注。7月はマイナス2.2となり、昨年10月にマイナス転落してからこれまでに最もゼロに近い水準だ。
生産コストを示す支払い指数がマイナス3.5だった。昨年11月からマイナス圏で推移しているが、7月は前月から9.5ポイント上がり、この9ヶ月間で最も高い。反面、販売価格を示す受取り指数はマイナス16.6からマイナス21.5に下がった。
向こう6ヶ月の見通しを表す指数が51.9となった。前月の60.1を4ヶ月ぶりに下回った。新規受注が58.6から46.4、出荷は57.4から45.4 にダウン。設備投資も18.1と前月の37.6より低い。一方、雇用は13.0。5月に昨年9月以来でプラス圏に持ち直してからこれで3ヶ月連続してゼロを上回り、また7月は前月の12.8と比べても僅かに高い。
支払い見通し指数が6月の19.9から23.0に上昇した。受取り見通し指数は2.0から11.2にアップ。いずれも昨年9月以来の高水準だ。
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失業保険新規申請件数52.2万件、1月3日以来の低水準
[経済指標]
米労働省が発表した11日までの週の失業保険新規申請件数は52万2000件だった。1月3日までの週以来の低水準を更新し、市場予想も下回る。前週比は 4万7000件減となり、今年初めての3週連続ダウン。なお、前週分は速報値56万5000件から56万9000件に小幅引き上げとなった。
雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は58万4000件。前週の60万7000件(修正値)を下回り、1月31日までの週以来で60万を割った。
失業保険の継続受給件数は7月4日時点で627万3000件となり、4月11日までの週以来の低水準だった。前週から64万2000件減少し、これは過去最大の落ち込みという。継続需給のデータは新規申請件数より一週間遅れとなる。
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