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2009年07月30日(木)

2009/10年度世界コーヒー供給、1468万袋過剰見通し・欧州銀
 [コーヒー]

欧州銀フォルティス・バンクは30日に発表した市場レポートで、2009/10年度(10-9月)の世界コーヒー生産が消費を1468万袋上回るとの見通しを示した。従来見越していたよりも246万トン多い供給過剰予想になり、ベトナム生産の見通しを16770万袋から 1900万袋に上方修正した野によるところが大きいという。

2009/10年度の世界消費見通しを36万引き下げ1億2854万袋に改定した。米国やドイツ、ブラジルといった主要消費国で景気後退から需要が落ちているためと解説。消費は前年比較で1%以下の伸びにとどまるともした。

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IGC、2009/10年度世界小麦とコーン生産見通し引き上げ
 [砂糖]

国際穀物理事会(IGC)は30日に発表した世界穀物需給の月次報告で、 2009/10年度の小麦生産見通しを200万トン引き上げて6億5400万トンに改定した。ロシア、米国、中国、モロッコの生産見通し改善を理由にしている。ただ、欧州とカナダアルゼンチンは下方修正。世界生産は前年比4.80%減の見方である。

一方、2009/10 年度世界小麦消費見通しは200万トン引き下げた。この結果、6億4200万トンと前年度の6億4300万トンを下回る見方に戻った。飼料向けを220万トン下方修正して1億310万トンとし、前年から5.50%減少になる。一部生産国による供給縮小観測、コーンとの競争を理由にしている。

2009/10 年度貿易は1億1200万トンから1億1300万トンに上方修正した。ただ、前年比は14.4%減の見方である。イラン、トルコ、シリアなど中近東での生産改善で買い付け需要がダウン。一方、旧ソ連での輸出が前年度を約600万トン下回る見通しであり、ウクライナからの輸出は前年度の半分にも届かないだろうという。しかし、ロシアの輸出は持ち越し在庫の増加から160万トン引き上げ、1860万トンと過去最高となるのを見通す。期末在庫見通しは、 2008/09年度分を100万トン引き上げ1億6000万トン、2009/10年度分は600万トン上方修正して1億7400万トンとした。これは 2001/02年度以来の高水準更新になるという。中国での在庫拡大を理由に挙げている。

IGCは、2009/10年度の世界コーン生産見通しを 1300万トン引き上げた。前月の報告での引き下げ幅を1000万トン上回る上方修正である。米国の作付上方修正、欧州や中国、アフリカの生産見通し改善が背景にあるという。最新予測は7億8100万トンとなり、前年度の7億8700万トンとの格差も縮んだ。

2009/10 年度コーン消費は7億8800万トンから7億9300万トンに引き上げ、前年を2.06%上回る見通しになった。飼料向け、工業用、食用はいずれも前年比プラスの見方。特に工業用需要が高いという。それでも、米国のエタノール消費は伸び悩んでいることも指摘した。飼料向けは300万トン引き上げて4億 7300万トンとした。

貿易は8400万トンを見通す。前年度および従来予測いずれも100万トン上回る見方だ。飼料向けの需要増加、生産減少が前年より増える見方の背景という。IGCは米国の輸出見通しを200万トン引き上げて5100万トンとした。期末在庫見通しは1億 1700万トンから1億3300万トンに改定した。在庫縮小の見方。なお、前年度分も800万トン引き上げて1億4500万トンとした。

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失業保険申請件数は前週から2.5万件増加
 [経済指標]

米労働省が発表した25日までの週の失業保険新規申請件数は58万4000件だった。前週から2万5000件、2週連続増加。市場予想と比べても多い。なお、前週分は速報値55万4000件から55万9000件に小幅引き上げとなった。

雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は55万9000件で、前週の56万7250件(修正値)を下回った。1月24日までの週以来の低水準を更新した。

失業保険の継続受給件数は18日時点で前週から5万4000件減少した。3週続けて前週から減り、この結果、619万7000件となった。これは4月11日までの週の613万8000件に次ぐ低水準だ。継続需給のデータは新規申請件数より一週間遅れとなる。

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2009年07月29日(水)

地区連銀の大勢が経済活動縮小ペース鈍化を報告、ベージュブック
 [金融・経済]

米連邦準備理事会(FRB)は29日に発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、夏の景気低迷が続く見通しを示しながらも、12ある連銀の大勢が経済活動の縮小ペース鈍化あるいは安定化を伝えたことも明かした。5つの連銀が経済情勢についてスロー、抑制、弱いと評価。シカゴとセントルイスは落ち込み度合いが緩和してきたようだとレポートしている。また、ニューヨークとクリーブランド、カンザス・シティ、サンフランシスコが落ち着きのサインを報告した。一方、ミネアポリス連銀が前回ベージュブックより後退したとの判断である。

今回のベージュブックは7月20日までに収集した情報データをもとにボストン連銀が取りまとめた。8月11-12日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での政策決定における討議資料となる。

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2009/10年度インド大豆生産、前年比横ばいの可能性・SOPA広報
 [穀物・大豆]

インドの大豆加工協会(SOPA)広報は29日に米通信社ダウ・ジョーンズに対し、2009/10年度の国内大豆生産が前年比横ばいになる可能性が強いとの見方を示した。主要生産地で6月の水不足からここ2-3週間、降水量が増えていることを理由にしている。収穫のスタートはやや遅れるかもしれないが、降雨でイールド改善が見込まれるとコメント。ただ、今後の降雨次第ともいい、まだ生産見通しに不透明感があることも指摘した。前年度の生産は1080万トンだった。

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6月耐久財受注は前年比2.49%減、予想以上の落ち込み
 [経済指標]

米商務省によると、6月の耐久財受注は前月比2.49%減少した。3ヶ月ぶりのマイナス転落で、1月以来の大きなみ落ち込み。また、市場予想も上回るマイナスである。なお、5月の伸び率は従来推定1.79%から1.32%に改定。

変動の大きい民間航空機が38.52%減少した。自動車および部品は0.96%ダウン。軍用機は30.06%増えたものの、運輸機器全体で12.76%減となり、受注全体が前月から落ちた一因である。また、ハイテク関連が2.53%減少。このうち通信機器が1割強落ち、コンピューターは前月比マイナスに転じた。金属製品も0.22%のマイナスだったが、一次金属は8.85%増加。機械は前月を4.35%上回った。電気製品も前月よりアップ。

運輸を除いた耐久財受注が1.07%増加した。防衛を除いて0.72%減少。企業の設備投資の目安となる非防衛資本財受注は3.44%減となったが、航空機を除くと前月から1.40%増えた。

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7月の中国大豆輸入、過去最高更新に・商務部
 [穀物・大豆]

中国商務部は29日、業者報告に基づいて7月の大豆輸入が482万216トンと推定されることを発表した。6月に記録した月間輸入での過去最高を更新する見通しという。また、これは今月上旬時点での予測428万1301トンから引き上げである。8月の輸入は189万 3961トンを見越す。大豆油の輸入は7月分推定を25万7591トンから33万2640トンに上方修正。8月には12万2000トンになるとの見通しである。

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欧州中銀金協定による金売却量は昨年9月から140トン、WGC
 [メタル]

ワールドゴールドカウンシル(WGC)が29日に明らかにしたデータによると、昨年9月からの欧州中銀金協定(CBGA)による保有金の売却は、7月24日現在140トンに上っている。このうちフランスが79.0トンを売却、ECBも35.5トンを売却した。この他、オランダが9.0トン、スウェーデンが9.6トン売却、売却元が明らかになっていないものが7.0トンとなっている。CBGAでは年間の売却量の上限を500トンと定めている。今のものは2004年に合意された第2次協定で、今年9月26日で5年の期間が終了する。第3次協定の合意はまだ出来上がっていない。

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