2009年07月31日(金)
インド政府、粗糖の免税輸入期限を来年3月末に延長
[砂糖]
インドのパワール農相は31日に国会で、連邦政府が粗糖の免税輸入期限を当初予定していた今年7月31日から来年3月31日に延長を決めたと発表した。国内の供給を増やし、価格を安定化させるのが目的という。このほか、国営商社に対して認可している白糖の免税輸入期限を今年8月1日から同11月30日に改定した。また。民間業者による白糖買い付けも国営と同じ11月末までの期限で承認することを決定。
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4-6月期GDPは前期比1.02%の減少、予想以下の落ち込みにとどまる
[経済指標]
米商務省が発表した4-6月期の実質国内総生産(GDP)は前期比1.02%減となった。4四半期連続のマイナス成長は1947年の調査開始から初めて。ただ、4-6月期はこの一年間で最も小幅減少となり、市場の予想以下でもある。なお、商務省は年次ベースでデータ集計を始めた1929年まで遡る統計の全面的な修正を行った。直近のGDPになる1-3月期の減少率は従来5.49%減だったのが6.43%など、各四半期の前期比が改定となっている。
経済の3分の2を占める個人消費が1.24%減少した。1-3月期に0.61%増と3四半期ぶりにプラス転換していたのが、再び前期割れである。耐久財が 7.05%、非耐久財2.55%それぞれダウン。消費の内訳でも1-3月期に増加だったのから減少に転じたもの、あるいは衣料品や家具など前期以上の落ち込みもある。しかし、食品は4.56%と前期を上回る伸びだった。サービス消費は0.09%増加に転じた。
企業の設備投資が8.95%落ちた。4四半期続けての前期割れ。しかし、1-3月期に39.18%落ち込んだことから、投資の削減ペースは大きく鈍化した格好になる。建造物への投資が8.85%、機器・ソフトウエア8.97%といずれも前期より小幅マイナスだ。
在庫投資では前期より減少幅が縮小した。引き続きマイナス要素であるが、0.83ポイントのGDP削減と前期の2.36ポイントより著しく小さくなった。非農業でマイナス寄与度が前期に2.41ポイントだったのに対して0.89ポイント。
住宅投資は前期比29.26%減った。14四半期連続ダウン。前期の38.24%よりマイナス幅は小さいが、その前の昨年10-12月期の23.19%は上回る。
貿易赤字が3393億ドルとなった。前期の3865億ドルから縮小し、1999年1-3月期以来の小幅赤字である。輸出が6.95%減少。前期に3割近く落ちてから著しくスローダウン。輸入のマイナス幅は前期の半分以下になる15.06%だった。
政府支出が5.64%増加した。前期に2005年10-12月期以来のマイナス転落したのから、4-6月期には2003年4-6月期以来、ちょうど6年ぶりの大幅増加に改善。連邦政府で10.90%、地方政府では2.45%揃ってプラス転換である。
物価上昇率については、個人消費支出物価指数(PCE)が1.32%上昇した。昨年7-9月期以来のプラス転換。エネルギーと食品を除いたコア指数は 1.97%上がり、これは3四半期ぶりの高い伸びである。前年同期との比較で、全体指数が 0.20%低下となった。コア指数は1.61%上昇。
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インドコーヒー輸出、生産不振で年初から減少
[コーヒー]
インドコーヒー輸出協会幹部は31日、今年1月から7月までのコーヒー輸出が11万7976トンになったと発表した。前年同期を21%下回る。同期間のアラビカ輸出が38%減少して2万2728トン、ロブスタは12%ダウンで6万6157トンだった。出荷が落ちた背景にあるのは生産不振としている。
また、インド国内でのアラビカ価格が国際価格より15-20%、ロブスタは4%それぞれ高いのも影響したという。ロシアやベルギー、イタリア、ドイツといった主要国への輸出が減ったとコメント。収穫はアラビカが11月、ロブスタは2月であり、11月までに輸出回復の見込みはないとも述べた。同氏は2009年のコーヒー輸出を約19万トンと予想。これは前年の21万2817トンより約11%少ない見方だ。
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クウェートで国内最大の製油所が稼働停止
[エネルギー]
ロイター通信が30日にクウェート国営石油関係者の話として伝えたところによると、同国最大のアル−アフマディ製油所が冷却装置のトラブルによって稼働を停止した模様。一部の稼働は既に再開しているものの、日量46万バレルの処理能力を全て回復するには最大72時間を要するという。
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2009年07月30日(木)
2009/10年度世界コーヒー供給、1468万袋過剰見通し・欧州銀
[コーヒー]
欧州銀フォルティス・バンクは30日に発表した市場レポートで、2009/10年度(10-9月)の世界コーヒー生産が消費を1468万袋上回るとの見通しを示した。従来見越していたよりも246万トン多い供給過剰予想になり、ベトナム生産の見通しを16770万袋から 1900万袋に上方修正した野によるところが大きいという。
2009/10年度の世界消費見通しを36万引き下げ1億2854万袋に改定した。米国やドイツ、ブラジルといった主要消費国で景気後退から需要が落ちているためと解説。消費は前年比較で1%以下の伸びにとどまるともした。
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IGC、2009/10年度世界小麦とコーン生産見通し引き上げ
[砂糖]
国際穀物理事会(IGC)は30日に発表した世界穀物需給の月次報告で、 2009/10年度の小麦生産見通しを200万トン引き上げて6億5400万トンに改定した。ロシア、米国、中国、モロッコの生産見通し改善を理由にしている。ただ、欧州とカナダアルゼンチンは下方修正。世界生産は前年比4.80%減の見方である。
一方、2009/10 年度世界小麦消費見通しは200万トン引き下げた。この結果、6億4200万トンと前年度の6億4300万トンを下回る見方に戻った。飼料向けを220万トン下方修正して1億310万トンとし、前年から5.50%減少になる。一部生産国による供給縮小観測、コーンとの競争を理由にしている。
2009/10 年度貿易は1億1200万トンから1億1300万トンに上方修正した。ただ、前年比は14.4%減の見方である。イラン、トルコ、シリアなど中近東での生産改善で買い付け需要がダウン。一方、旧ソ連での輸出が前年度を約600万トン下回る見通しであり、ウクライナからの輸出は前年度の半分にも届かないだろうという。しかし、ロシアの輸出は持ち越し在庫の増加から160万トン引き上げ、1860万トンと過去最高となるのを見通す。期末在庫見通しは、 2008/09年度分を100万トン引き上げ1億6000万トン、2009/10年度分は600万トン上方修正して1億7400万トンとした。これは 2001/02年度以来の高水準更新になるという。中国での在庫拡大を理由に挙げている。
IGCは、2009/10年度の世界コーン生産見通しを 1300万トン引き上げた。前月の報告での引き下げ幅を1000万トン上回る上方修正である。米国の作付上方修正、欧州や中国、アフリカの生産見通し改善が背景にあるという。最新予測は7億8100万トンとなり、前年度の7億8700万トンとの格差も縮んだ。
2009/10 年度コーン消費は7億8800万トンから7億9300万トンに引き上げ、前年を2.06%上回る見通しになった。飼料向け、工業用、食用はいずれも前年比プラスの見方。特に工業用需要が高いという。それでも、米国のエタノール消費は伸び悩んでいることも指摘した。飼料向けは300万トン引き上げて4億 7300万トンとした。
貿易は8400万トンを見通す。前年度および従来予測いずれも100万トン上回る見方だ。飼料向けの需要増加、生産減少が前年より増える見方の背景という。IGCは米国の輸出見通しを200万トン引き上げて5100万トンとした。期末在庫見通しは1億 1700万トンから1億3300万トンに改定した。在庫縮小の見方。なお、前年度分も800万トン引き上げて1億4500万トンとした。
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失業保険申請件数は前週から2.5万件増加
[経済指標]
米労働省が発表した25日までの週の失業保険新規申請件数は58万4000件だった。前週から2万5000件、2週連続増加。市場予想と比べても多い。なお、前週分は速報値55万4000件から55万9000件に小幅引き上げとなった。
雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は55万9000件で、前週の56万7250件(修正値)を下回った。1月24日までの週以来の低水準を更新した。
失業保険の継続受給件数は18日時点で前週から5万4000件減少した。3週続けて前週から減り、この結果、619万7000件となった。これは4月11日までの週の613万8000件に次ぐ低水準だ。継続需給のデータは新規申請件数より一週間遅れとなる。
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