2009年11月05日(木)
7-9月期労働生産性は前期比9.45%上昇、予想大きく上回る
[経済指標]
米労働省が発表した7-9月期の労働生産性速報値は年率換算で前期比9.45%上昇した。4四半期連続アップで、また7-9月期は2003年7-9月期以来、ちょうど6年ぶりの高い伸びとなる。市場予想も大きく上回った。単位労働コストが5.20%低下。3-四半期続けて前期比マイナスとなり、ただ4-6 月期に6.14%落ち込んだのに比べると下げ足鈍化である。生産は3.99%上昇。5-四半期ぶりのプラス転換で、また伸び率自体は2006年10-12 月期以来の高水準だ。労働時間は4.99%のマイナスとなった。2007年7-9月期から低下を続けているが、前期より下げ渋った。
製造業の生産性は13.62%上昇と、1987年の調査開始から最高の伸びを記録した。このうち耐久財だけで21.15%上がり、史上初めて伸び率が2割を超えた。非耐久財は5.52%上昇。これは昨年10-12月期以来の大幅プラスになる。また、製造業の単位労働コストは7.10%と、2005年1-3月期以来の大きな低下となった。
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失業保険申請件数は前週から2万件減少、予想下回る
[経済指標]
米労働省が発表した10月31日までの週の失業保険新規申請件数は51万2000件となった。前週分が速報の53万件から、17日までの週より1000件多い53万2000件に改定となったことから、直近週は2万件、3週間ぶりのマイナス転落になる。市場予想も下回った。
雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は31日時点で52万3750件だった。前週の52万6750件から9週続けての減少。この結果、1月10日時点で記録した今年最小と同じになった。
失業保険の継続受給件数は10月24日時点で574万9000件となった。3月21日以来の低水準。継続受給は一週間前から6万8000件減り、7週続けて前週比マイナスだ。継続需給のデータは新規申請件数より一週間遅れとなる。
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2009年11月04日(水)
10月ISMサービスは50.6に低下、予想下回る
[経済指標]
米供給管理協会(ISM)によると、10月の非製造業(サービス)NMI指数は50.6となった。2ヶ月連続で好不調の分岐点50を超えている。ただ、前月の50.9より僅かに低く、市場予想も下回った。一方、ビジネス指数は前月の55.1に対して、10月は55.2。僅かにも改善で、2007年10月以来の高水準を更新した。
10月にビジネスの伸びを報告した業種は不動産、企業サポート、建設など9つで、前月の5つから大きく増えた。一方、美術・娯楽、外食サービス、運輸・倉庫など7つの業種がビジネス不振という。前月よりビジネス改善が進んでいるが、ISMはサービス業界において警戒ムードが強いとの見解を示唆している。
活動別では、新規受注が前月の54.2から55.6に上がった。2007年10 月の55.8に次ぐ高水準だ。受注残も2ポイント上がって53.5となり、これは2007年8月以来の水準にアップである。輸出用新規受注は53.5と 50台に持ち直した。しかし、雇用は41.1で、昨年5月から50を下回っての推移を続けている。しかも、9月の44.3からダウンだ。在庫が前月の 47.5から低下し、8月の43.0に戻った。価格指数が53.0。前月の48.8を上回り、2ヶ月ぶりに50を超えた。
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10月ADP民間雇用数は前月から20.3万人減少
[経済指標]
米雇用サービスADPによると、10月の非農業部門民間雇用数は前月比20万3000人減となった。21ヶ月連続ダウンで、市場予想も上回る落ち込みである。それでも、減少幅は3月に70万を超えてから縮小基調を続けた。9月は昨年7月以来の小幅減だ。また、9月の減少数が速報の25万4000人から 22万7000人、8月分は従来推定より1万トン少ない27万7000人の減少にそれぞれ改定となった。
セクター別の雇用は、鉱業と建設を含む製造業で11万7000人減った。2007年1月から34ヶ月連続ダウン。製造業だけだと6万5000人、2006年3月から44ヶ月続けての前月割れ。いずれも、全体同様に昨年7月以来最小の前月比マイナスだった。サービスは8万6000人と19ヶ月続けて減少した。また、前月より減少数は 5000人多い。
ADP のデータは、労働省が手掛ける雇用統計の集計方法に近いという。労働省が6日に発表予定の10月非農業部門雇用数について現時点の市場予想は政府セクターも含めて約17万5000人減少となっている。9月の非農業部門雇用数は26万3000人減、民間だけで21万人のマイナスだった。
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