2009年11月11日(水)
印ウッタルプラデシュ州、2009/10年度砂糖きび圧搾開始目前
[砂糖]
インドのウッタルプラデシュ州政府高官は11日に記者団に対し、地元の製糖所SimbhaoliとModiが2日後に砂糖きびの圧搾を始める計画を明かした。ほかの製糖所による圧搾スケジュールは12日までに提出される見込みという。同州では通常、10月に砂糖きび圧搾開始。しかし、今年は農家と製糖所の間で砂糖きびの買い取り価格を巡って衝突しているために遅れている。政府高官は、政府が設定している100キログラム 165-170ルピーを拒絶する意向の農家があることを認識しながら、農家の9割は合意済みともした。また、価格交渉は製糖所次第であることも指摘した。
ウッタルプラデシュ州は国内の生産規模で2番目に大きい。圧搾が遅れることにより生産への影響懸念がある。また小麦の作付に響く可能性もあるため、政府高官は一日も早いスタートが望ましいと述べた。
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2009/10年度カザフスタン穀物輸出見通し引き上げ・農務省
[穀物・大豆]
カザフスタン農務省は11日、2009/10年度の穀物輸出澪通しを100万トン引き上げて1000万トンに改定した。2009年の収穫が事前予想を上回る2300万トンだったことで、出荷に可能となる分も増えたという。
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OPEC、2010年世界需要見通しを51万バレル引き上げ
[エネルギー]
石油輸出国機構(OPEC)は11日に発表した月報で、2010年度の世界石油需要を日量8,507万バレルと推定、前月から51万バレル上方修正した。北米の見通しを25万バレル引き上げたほか、中国も7万バレルの引き上げとなった。2009年度の需要は日量8,431万バレルと26万バレルの上方修正。前年比は2010年が76万バレル0.9%の増加、2009年が140万バレル、1.6%の減少となる。
非OPEC諸国の生産量は 2010年が日量5,123万バレルと1万バレルの小幅上方修正、2009年は5万バレル引き上げ日量5,086万バレルとした。OPECの10月産油量は日量2,899.3万バレルと前月から3.9万バレル増加。イランが据え置きとなった以外は、各加盟国共に日量1万バレル前後の小幅な増減が見られた。 OPECへの石油需要(Call on OPEC)は2010年が日量2,851万バレルと45万バレルの引き上げ、2009年は2,867万バレルと15万バレルの引き上げとなった。
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2009年11月10日(火)
エルサルバドル、ハリケーンのコーヒー農園直撃避けた可能性
[コーヒー]
エルサルバドルコーヒー評議会は10日に米通信社ダウ・ジョーンズに対し、国内東部の主要コーヒー生産地でハリケーン・イダのコーヒー農園直撃は避けられたようだとの見解を示した。ただ、被害状況を現在調査中であり、収穫目前のコーヒーにはダメージリスクが特に高いと慎重姿勢を残す。報道によると、ハリケーンに伴い洪水、地滑りが発生し、また100人以上が死亡した。
評議会は先月半ばに、2009/10年度コーヒー生産が前年比2.7%減の147万3,599袋になるとの見通しを発表した。これは2年連続減少の見方である。
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7-9月期中古住宅価格、一戸建てとアパートともに前年比マイナス
[エネルギー]
全米不動産協会(NAR)は10日、7-9月期に中古一戸建て住宅価格中央値(季節調整前)が前年同期を11.23%下回る17万7900ドルだったと発表した。全ての市場で前年割れとなり、最もきつい落ち込みは西部で16.42%ダウン。北東部では9.42%下がり、また南部7.94%,中西部5.48%とそれぞれ1けたの値下がりとどまった。
NARによると、7-9月期中古アパート・コンドミニアムの価格中央値(同)は全国で一年前より15.44%低い17万8000ドルだった。一戸建てと同じく、全ての市場で下がり、また西部が22.84%と市場別で最大のマイナス。南部で18.71%下がり、中西部は16.45%ダウンである。北東部だけは8.71%と1けたのマイナスだった。
7-9 月期の一戸建てとコンドミニアムをあわせた中古住宅販売は530万戸となった。前四半期比較で11.41%、前年同期と比べて5.85%それぞれ増加である。全ての市場で前期、前年同期いずれも上回る販売。北東部の前期比が16.69%、前年比6.90%それぞれ増加で、他市場に比べて最も大きなプラスら幅となった。
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12月総会で増産が決定されることはない、OPEC調査部長
[エネルギー]
OPECのクアバザード調査部長は10日カタールのドーハでブルームバーグのインタビューに答え、石油製品を中心に在庫が非常に高水準にあることを理由に、12月に開かれるアンゴラ総会で増産が決定されることはないとの見通しを示した。また、今の在庫積み増しは来年初めまで続くとも指摘。消費国の在庫は現在消費の58日から59日分をカバー、来年はじめにかけて更に増加するという。加盟国の減産遵守率は3月に89%あったが、現在は62-63%に低下しているという。来年度のOPECへの石油需要は3年連続で減少、来年初めにかけても増産が行われることはないとした。
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USDA需給:小麦と大豆在庫は予想以上、コーンは予想下回る
[穀物・大豆]
米農務省が発表した11月の需給報告によると、小麦の09/10年度米国内需給は生産が22億1,600万ブッシェルと、収穫面積の引き下げにより硬質赤色種とデュラム小麦で合計400万ブッシェルの小幅下方修正となった。需要面では成約の低迷が続く輸出需要が2,500万ブッシェルの引き下げとなった。期末在庫はこれを受けて2,100万ブッシェル引き上げられ、8億8,500万ブッシェルと10年ぶりの高水準となった。在庫率は42.2%まで上昇している。
コーンの09/10年度米国内需給は生産が129億2,100万ブッシェルと前月から9,700万ブッシェルの下方修正。中西部の悪天候による収穫の遅れの影響で、イールドが1エーカー162.9ブッシェルと1.3ブッシェル引き下げられたのが背景にある。一方、需要面ではこのところ成約ペースが鈍ってきた輸出が5,000万ブッシェルの下方修正。これを受けて期末在庫は16億2,500万ブッシェルと前月から4,700万ブッシェル引き下げられた。
大豆の09/10年度米国内需給は生産が33億1,900万ブッシェルと前月から6,900万ブッシェルの上方修正。悪天候により収穫が大幅に遅れたにもかかわらず、イールドが1エーカー43.3ブッシェルと0.9ブッシェル引き上げられたのが背景にある。需要面では国内圧搾需要が500万ブッシェル、輸出が2,000万ブッシェルの上方修正。これを受けて期末在庫は2億7,000万ブッシェルと4,000万ブッシェルの大幅引き上げとなった。在庫率は8.5%まで上昇している。大豆ミールの期末在庫は前月から修正なし、大豆油はバイオ燃料需要見通しが1億ポンド引き上げられたことを受け、期末在庫が7,600万ポンドの下方修正となった。
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印ウッタルプラデシュ州の圧搾遅れて国内砂糖生産に影響の可能性
[砂糖]
インドのパワール農相は10日に記者団に対し、ウッタルプラデシュ州の砂糖きび圧搾が遅れていることが国内全体の生産に影響する可能性があるとの見方を示した。生産規模が2番目に大きいウッタルプラデシュ州では製糖所による農家からの砂糖きび買い取り価格を巡って衝突している。ただ、農相はこの価格問題について、早期解決の目処が立っているとし、今週終わりにも圧搾が始まるだろうと述べた。
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