2007年02月27日(火)
金利水準は依然として低い、オランダ中銀総裁
[要人発言]
ECB理事を務めるベリンク・オランダ中銀総裁は27日、NYで開かれているGARP主催のリスク・マネージメント会議でインタビューに答え、欧州圏の金利水準は依然として低いとの認識を示した。原油価格や賃金の動向が不透明なことが、インフレ沈静化の見通しを曇らせているという。欧州圏の経済はフル・スピードで進んでいるわけではないが、動向を注意深く見守る必要があるとも発言、景気過熱に伴うインフレ圧力の高まりにも警戒感を示した。
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ユーロ圏のインフレリスクは高まりつつある、ギリシャ中銀総裁
[要人発言]
ECB理事を務めるガルガナス・ギリシャ中銀総裁は26日、ブルームバーグのインタビューに答え、ユーロ圏のインフレリスクは高まりつつあるとの見方を示した。金融政策は依然として緩和的で、ECBは強い警戒感(strongly vigilant)を持っていると、3月8日の理事会における追加利上げを示唆した。
今年度の経済成長は予想されているより強いものになると指摘、設備稼働率はピークをつけた2000年の水準に迫っており、失業率は予想以上に速いペースで低下しているという。インフレリスクは明らかに上を向いており、しかも高まりつつあると警戒感を顕わにした。成長がどの程度のペースで進むのかを判断するには、データが揃うのを待たなければならないが、必要があればそれに即した行動を取るという。また、我々は常に先を見越して行動するとも付け加えた。
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2007年02月26日(月)
賃上げ交渉はインフレリスクとならない、独財務相
[要人発言]
ドイツのスタインブリュック財務相は26日、欧州経済金融相会議が開かれるベルギーでインタビューに答え、労働生産性を考えれば、賃金の引き上げがインフレの大きなリスクになるとは思えないとの見方を示した。ドイツで行われている賃金引上げの労使交渉については、ECB高官などからインフレ圧力につながると懸念する声が上がっている。
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米経済は07年後半にリセッションに陥る、前FRB議長
[要人発言]
グリーンスパン前FRB議長は26日、香港で開かれた会議に衛星中継を通じて講演を行い、米国の赤字問題は依然として大きな懸念であり、米経済は2007年度後半にリセッションに陥るとの見方を示した。ダウジョーンズ社が伝えた。
米経済は2001年以降拡大を続けているが、好景気のサイクルが終了する兆候が見え始めているという。もっとも、景気後退が始まる時期を予測するのは難しいとも述べている。リセッションに向けての動きは実際に始まるかなり前から見られるもので、例えば企業の利益マージンが伸び悩んでいるのはその兆候の一つだとした。こうした遠い将来についての予測は当てにならないものだとしながらも、(07年後半にリセッションに入る)可能性は否定できないと述べている。一方、今のところ米住宅市場の落ち込みが他の分野に波及する兆候はないと分析、世界市場は良い方向で安定しているとした。
Posted by 松
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